【「Phoe~be」臨時休業中】Groovy Esther !!!~♪ | Folk Rock Bar "Phoe~be" blog

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大阪ミナミ・アメ村の Music Bar「Folk Rock Bar "Phoe~be(フィービー)"」店主の日記?!

2/23(tue.)・2/24(wed.)


引き続き、「Phoe~be」臨時休業中のレコード紹介を~♪

Esther Phillips/From A Whisper To A Scream

「Esther Phillips」と云えば、"Little Esther" としてフィーチャーされた「The Johnny Otis Show」'70年R&Bレヴュー・ショウ形式の名ライヴ・アルバム2LP "Live At Monterey!" (Epic EG 30473) でのパンチ効いたファンキーな唄いっぷりに衝撃を受け、次はソロ作もと "蛇ジャケ" '75年5作目 "What A Diff'rence A Day Makes (邦題『恋は異なもの』)" (Kudu/CTI) を聴いてみたらディスコ調ソウルに面喰らい (まぁたまにはイイけどw)、ソレ以上は聴いたコト無いままだったのが、7〜8年くらい前だったかとあるきっかけでぼくのアンテナに「Esther Phillips」米 "Kudu" レーベル第1弾となるこの '71年作が引っ掛かり、長らく地味に気になる存在だったのがここに来て漸く適価GET出来ました..


「Esther Phillips」の本作 "From A Whisper To A Scream" を知るに至ったのは少々ややこしいのですが (苦笑)、お付き合いのほどw↓



[left] Rick Danko "Rick Danko" ('77/Arista AB 4141).
[right] Tracy Nelson "Tracy Nelson/Mother Earth" ('72/Reprise MS 2054).

先ずは、【↑写真LP】ex- 「The Band」の「Rick Danko」が "The Last Waltz" 直後リリースした '77年初ソロ作収録曲 'Sip The Wine' と「Tracy Nelson」'72年作収録曲 'I Want To Lay Down Beside You' を聴き比べてみてください↓

両曲は、何れもA面5曲目だったり...

♪~'Sip The Wine' (written by Rick Danko)

映画 "The Last Waltz" 劇中、スタジオで「Rick Danko」と監督「Martin Scorsese」が "The Last Waltz" が終わって今はどうしてる?!、とやり取りするシーンでかかるのがこの曲でしたね... 印象的なレズリー効かせたギター・ソロはあの「Doug Sahm」!

♪~'I Want To Lay Down Beside You' (written by Tim Drummond)

とあるとき店で久しぶりに↑リンク曲収録「Tracy Nelson」LPをかけていて、この曲になったとき、"アレ?!何コレ?!「Rick」のあの曲 ('Sip The Wine') と一緒やん!"と...
この2曲は、作曲者・曲名違いながら明らかに同じ曲ですね。
「Rick」の方はサビの部分のフレーズが、「Tracy Nelson」の方は唄いだしの一節が其々曲名となっていて、こりゃどーゆーこっちゃ?!ってなコトに...
後者の作曲者「Tim Drummond」は、「Neil Young」"Harvest" ('72) 録音ベーシック・バンド「The Stray Gators」ベース奏者でおなじみナッシュヴィルのミュージシャンで、実に「Rick Danko」ソロ作にもベーシストとして録音に参加しているんですよね。
ぼくの仮説では、「Rick」が当初「Tim」作の曲を採りあげて録音、仕上がったヴァージョンの出来がこのようにあまりに良くて、「Tim」自身が「Rick」に "もう君が作ったナンバーとして曲名を変更してクレディットすれば?!"、なんて進言したのでは?!「Rick」に「Tim」も既に故人で真相は判りませんが、あながち間違いではないと思っています(笑)。

話は長くなりましたが、上記の楽曲に纏わる事象をいろいろ調べているときに、「Esther Phillips」がこのアルバムで唄っているのに辿り着き... ↓
♪~'To Lay Down Beside You' (written by Tim Drummond)

「Esther」のヴァージョンは「Tracy Nelson」の前年 ('71) リリース、おそらくこのナンバー最初の録音にあたるのでは... ?!

でもって、このアルバムのタイトルは「Allen Toussaint」ナンバー 'From A Whisper To A Scream' やし!、とイッキに気になる存在になっていたモノの、その後記憶から抜けている時期が長らくあったり(汗)、近年いざ欲しいと探しはじめたらなかなか出合いがない "レコハンあるある" に陥っていました(苦笑)。


US original LP (Kudu KU-05).



stamped "VAN GELDER".

「Bernard Purdie (ds)」「Gordon Edwards (b)」「Cornell Dupree (g)」「Eric Gale (g)」「Richard Tee (org/p)」「Hank Crawford (as)」らNY系ジャズ~ソウル/R&B凄腕ミュージシャンたちによるグルーヴィーなバンド・アンサンブルに、「Esther」のコケティッシュなパンチあるソウル・シンギングが炸裂!

♪~'Home Is Where The Hatred Is' (written by Gil Scott- Heron)

このLPは音の立ち上がりが凄くて、兎に角めちゃめちゃエエ音鳴りますね!
冒頭↑リンクのファンキー・ナンバーがはじまった瞬間ゾクッとするんよね~!
申し訳ないケド、YouTube音源では判らんわ~www
営業再開後、是非「Phoe~be」店頭で聴いてみて頂きたいですね!

♪~'From A Whisper To A Scream' (written by Allen Toussaint)


♪~'Sweet Touch Of Love' (written by Allen Toussaint)

本作には「Allen Toussaint」ナンバーがタイトル曲と↑リンク (カッケェ~!) の2曲が採りあげられ、何れもゴキゲンな解釈で最高っすなぁ~!!!

いやぁ~、愛聴盤必至です!♪

そして、この次作も併せて↓

Esther Phillips/Alone Again, Naturally

「Esther Phillips」'72年作。前作とほぼ同じ布陣のex-「Kingpins」~「Stuff」の面々ら(こちらのギターにはさらに「George Benson」の名も...)NY系ジャズ・ミュージシャンたちが脇をガッチリ、選曲の妙とアレンジ解釈の粋が見事に合致したグルーヴィーなバンド・サウンドに、あの「Esther」の唄いっぷりはまさに水を得た魚のごとく...


US original LP (Kudu KU-09).


stamped "VAN GELDER".

タイトル曲は、あの英シンガー・ソングライターのヒット・ナンバー↓
♪~'Alone Again (Naturally)' (written by Ray O'Sullivan)

Nice mellow groove!!!♪

「Phoe~be」では様々なヴァージョンでお馴染みのサザン・ソウル名曲も↓
♪~'Do Right Woman, Do Right Man' (written by Dan Penn- Chips Moman)

まさに名唱名演~!♪

「Esther」マイブーム来てます^^♪

では、次回も何某レコード紹介しますね~♪

Folk Rock Bar "Phoe~be"
♪店舗情報 (Shop Information)♪
*緊急事態宣言発令期間(~3/7 sun.)は臨時休業させて頂きます。

尚、宣言解除の際は、改めて営業再開案内致します。