札幌でタミフル効かないインフル変異株続出-市内の患者数も警報レベルに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140210-00000000-cbn-soci
医療介護CBニュース 2月10日(月)14時13分配信
抗インフルエンザウイルス薬のタミフルなどに耐性のあるウイルス変異株の検出が、札幌市内で相次いでいる。今シーズンに市内の患者から採取して薬剤耐性検査を実施したA(H1N1)pdm09型のウイルス株のうち、タミフルとラピアクタに耐性を示す変異株が9割近くを占めた。同市は医療従事者に対し、薬剤耐性が疑われる場合、耐性を示さないリレンザとイナビルの使用を視野に入れた対応を求めている。【新井哉】
同市によると、今シーズンの検査では、2月5日までにA(H1N1)pdm09型が43株、A香港型が24株、B型が23株のウイルスを分離。昨シーズンの検査では、A(H1N1)pdm09の変異株は検出されなかったが、今シーズンはウイルス変異(H275Y変異)の検出事例が相次ぎ、これまでに薬剤耐性検査を実施した17株のうち、15株でウイルス変異が見つかったという。
このウイルス変異をめぐっては、今年1月上旬、国立感染症研究所は、抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランスで、同市で検出されたA(H1N1)pdm09の5株がタミフルとラピアクタに耐性を示すことが確認されたと発表。これまでに大阪府や三重県、山形県、神奈川県でも変異株が見つかっている。
全国的にインフルエンザの流行が続く中、札幌市内でも患者が急増している。1月27日から2月2日までのインフルエンザ患者報告数(定点医療機関当たり)は前週比2倍の33.07人を記録し、警報基準値(30.0人)を超過。同市は「採取された試料から、A(H1N1)pdm09型、A香港型、B型のいずれもが分離されている状況」として、外出後の手洗いやうがいといった予防の徹底を求めている。
一方、今回の耐性ウイルスについては、症状の違いや重症化リスクの上昇といった報告がないことを挙げ、通常の季節性インフルエンザと同様の予防や治療で対応可能と指摘。臨床経過から薬剤耐性が疑われる場合、耐性を示さないリレンザとイナビルの使用を考慮する必要性があるとしている。