H7N9鳥インフルエンザ対策の要点は生きた家禽市場にある-中国

http://www.xinhuaxia.jp/1131336269


2014年02月20日

 中国科学院のアカデミー会員で、中国疾病予防控制センターの高福主任は19日に「H7N9鳥インフルエンザ対策の要点は生きた家禽市場にあるとしている。現在、生きた家禽市場の管理が後回しになっているのは一番の問題である」と語った。中新社が伝えた。

 H7N9鳥インフルエンザは鶏にも人間にも適応しない脆弱なウィルスで、日常的に使用する消毒剤で殺すことができる。従って、生きた家禽市場をきちんと管理すれば、H7N9鳥インフルエンザの拡大を防止することができる。また、それをきっかけに、中国人の生きた家禽を食べる生活習慣を変化させ、家禽の「集中加工」や「冷凍発売」を目指したいという。

 高福主任によると、H7N9鳥インフルエンザは低病原性鳥インフルエンザウィルスである。研究結果が示しているように、H7N9鳥インフルエンザウィルスは限られた人・人感染力を有するが、今現在、それは発生していない。科学研究の結論では、将来、もし生じるとしても、それは限られたもので、連続的な人・人感染はない。

 SARSから低病原性H5N1鳥インフルエンザ、またH7N9鳥インフルエンザまでの研究成果は中国科学研究の発展と進歩を示している。

 突然発生し、突然なくなったSARSウィルスが、敵対国が中国に対し行った生物テロであるといううわさに関し、高福主任は「今現在、他人に感染するが自分に感染しないウィルスを作る技術は発明されていない」と語った。

(翻訳 李継東)

中国、347人のH7N9型鳥インフルエンザ感染を確認 109人が死亡

http://www.xinhuaxia.jp/1131336346


2014年02月21日

 中国農業部公式サイトによると、農業部弁公庁が先日「全国H7N9型鳥インフルエンザ根絶計画(意見募集案)」を発表した。意見募集案によると、2013年に中国でH7N9型鳥インフルエンザが確認されてから多くの感染者と死亡者が出ている。2014年2月18日時点で、347人の感染者が確認され、また109人の死亡が確認されている。中国牧畜業協会の集計によれば2013年上半期に家禽産業の直接被害は600億元(約1兆円)になり、2014年に入ってからの被害も既に200億元(約3300億円)に上った。人民網が伝えた。

 中国国家鳥インフルエンザ参考実験室は、家禽と環境中のH7N9型鳥インフルエンザウイルスは病原性がないが、高病原性に変異する可能性があるので家禽産業に更に大きなリスクをもたらしかねない。

(翻訳 崔蓮花)

鳥インフルエンザH10N8のヒト感染について、中国研究者らが報告を発表

http://www.qlifepro.com/news/20140219/chinese-researchers-have-report-on-human-infection-of-bird-flu-h10n8.html


中国の研究者らがLancet誌に寄稿

中国では今年に入り、H7N9型鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が拡大し、死者も出ていることから衛生当局は警戒を強めている。また毒性の強いH5N1型やH9N2型など、別ウイルスの感染もみられ、世界的な流行への注意喚起が続いている状態だ。

こうした中、中国のNanchang City Disease Control and PreventionのHaiYing Chen氏をはじめとする研究者らによる鳥インフルエンザウイルスA/H10N8型のヒト感染に関する報告がLancet誌に2月5日付で掲載された。発表によると、同ウイルスへのヒトへの感染についての詳細な研究および報告は初めてだという。


H5N1型などと同じ遺伝的基盤

H10N8型ウイルスに感染したのは、江西省南昌市の73歳の女性で、2013年11月30日に医療機関を受診し、発症9日目の12月6日に多臓器不全で死亡した。女性は家禽市場へ出入りしていたことが分かっている。

研究者らは解剖検査を行い、重症筋無力症や神経筋障害といった症状の発生を認め、インフルエンザウイルスが死亡の直接的な原因となった可能性が高いと判断している。そして、この女性から鳥インフルエンザウイルスA/H10N8の遺伝子再集合を確認した。

その結果、H10N8型ウイルス株には、H9N2型の8つの遺伝子のうち6つが含まれていることが判明したという。H9N2型ウイルス遺伝子は、H5N1型ウイルスのほか、H7N9型ウイルスの遺伝的基盤となっており、この新型ウイルスであるH10N8型が世界的に流行する可能性を過小評価すべきでないと報告している。この発表が行われた2月6日までにヒトからヒトへの感染は確認されておらず今後の流行発生に関する予測はできないが、人への脅威となりうるウイルスであることをこの研究結果は示しているとし、持続的な監視が必要であることを訴えている。(紫音 裕)

▼外部リンク

Clinical and epidemiological characteristics of a fatal case of avian influenza A H10N8 virus infection: a descriptive study
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/

飼い猫に噛まれると深刻な感染症にも―あまり知られていないリスク

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140220-00000897-wsj-int



ウォール・ストリート・ジャーナル 2月20日(木)8時13分配信


 ミネソタ州ロチェスター在住のダイアナ・ブリスクさん(62)は飼い猫のスナグルズが攻撃してきた日のことを決して忘れないだろう。

 ブリスクさんはその晩、いつものように飼っている三毛猫をなでていたが、突然右手を噛(か)みつかれた。血が出なかったため、彼女は手を洗っただけだった。しかし、翌朝、ブリスクさんの右手は腫れ、痛み出した。病院に行くと、すぐさま救急治療室に搬送された。

 ブリスクさんは10日間入院した。その間、かまれた場所から外科医が繰り返しうみを出して、消毒した。ブリスクさんは、猫に噛まれて「手の手術が必要になるとは夢にも思わなかった」と話す。

 米メイヨー・クリニックの研究者が行った研究によると、過去3年の間に手を猫に噛まれて受診した患者193人のうち、30%は平均3.2日入院しなければならなかった。入院した患者の大半は、傷を外科的に洗浄し、感染を除去する必要があった。この研究論文は今月、Journal of Hand Surgeryに掲載された。

 論文を執筆したメイヨーの外科医、ブライアン・カールセン氏は、「猫に噛まれると、非常に深刻な事態に陥る場合がある。感染症になると治療が非常に困難だ」と述べた。カールセン氏によると、それはとりわけ手の傷に当てはまる。腱(けん)と関節の構造が理由だという。

 米国ペット商品協会(APPA)によると、2012年に猫を飼っていた米国の世帯数は推定4530万世帯で、06年の3840万世帯を大幅に上回った。一部の研究報告によると、ペットは飼い主のストレスを減らし、気分を高揚させる効果がある。しかし、ペットを飼うと健康上の心配があるという調査結果も相次いでいる。それは、心理学から寄生虫学にいたるまでさまざまな分野にわたるものだ。

 猫の鋭い歯は人間の皮膚内に深く食い込む。その際にできた針のような小穴は、一見して深刻ではなさそうだが、猫の口内に生息するバクテリアが容易にそこに感染する。メイヨー論文によると、動物に噛まれたとして救急外来で受診する患者のうち、猫に噛まれた患者は全体の10-15%。猫によるひっかき傷もまた、感染の原因になるという。

 救急外来受診では犬に噛まれて駆け込む患者の比率のほうがはるかに大きいが、それは猫の場合とは異なるタイプの害になる傾向が強い。犬に噛まれた場合、受ける傷は大きいが、猫に噛まれた場合の針のような効果、つまりバクテリアが皮膚の奥深くに入り込むケースは少ないという。

 理由は明確ではないものの、猫に噛まれることと、人のうつ状態との関係を指摘する研究もある。ミシガン大学医学大学院のデービッド・ハナウアー准教授は、同大学の医療システム全体が診察した約130万人の患者の電子記録を分析した。その結果、猫に噛まれて治療を受けた患者のうち、ある時点でうつ状態と診断された比率が41%に達したという。同教授は「ここに関連性があるのは確実だ」と言う。しかし同時に「われわれにはその理由が分からない」と述べ、この関連性は必ずしも因果関係を示唆しないかもしれないと語った。研究結果は昨年8月、科学雑誌「PLOS ONE」で発表された。

 猫はまた、外的な環境から寄生生物を拾ってきて、それを人に感染させることがある。米国では人口全体の実に10-20%が寄生性原生生物のトキソプラズマ(Toxoplasma gondii)に感染している。それは、猫がネズミや鳥など感染源の動物を食べて感染し、彼らの顔に巣食う寄生生物だ。このトキソプラズマは通常、健康な人々にはほとんど影響しない。しかし妊娠女性の胎児には危険で、盲目や精神障害の原因となる可能性がある。また免疫システムが弱い人々は感染によって中枢神経の障害を引き起こす場合がある。

 また近年の幾つかの研究では、猫からトキソプラズマに感染すると、深刻な心理的問題のリスクが増大し得ることが示唆されている。例えば統合失調症や自殺行動などだ。ジョンズ・ホプキンズ大学のロバート・ヨルケン教授は、両者間の関係について「中程度の証拠が存在する」と述べた。同教授は2012年、トキソプラズマと統合失調症に関する研究を調査した分析論文を共同執筆した。同教授によれば、考えられる理由の一つは、トキソプラズマが人間の脳内でドーパミン(中枢神経系に存在する神経伝達物質)の存在を高める可能性があるというものだ。また幼児期に感染すると、潜在的な症状はもっと顕著になる公算が大きいという。

 動物専門家たちは、猫を飼っても適切に警戒していれば健康上のリスクを最小限に抑えることができると述べている。疾患管理・予防センター(CDC)の疫学専門家ジェフリー・ジョーンズ氏は「猫を家で飼っても、(トキソプラズマの感染)リスクは極めて小さい」と述べた。そして、猫用トイレの扱いに十分注意し、手を洗い、食べ物の調理を徹底的に管理すれば、感染を防ぐことができるという。

 感染症の専門家でロックビルセンター(ニューヨーク州)のマーシー・メディカルセンター最高総務責任者(CAO)のアーロン・グラット氏も「衛生状態を十分によくしておけば、大丈夫だ」と述べた。

 これに対し、猫を飼うことが健康面でプラス効果をもたらす場合もある。アレルギーや喘息(ぜんそく)に対する「ペット予防効果」で、一部の研究論文でその成果が指摘されている。コロンビア大学のメイルマン公共健康大学院のマシュー・パーザノウスキ准教授は、猫は他のアレルギーと同様に、喘息の引き金になるが、猫と一緒に成長した子供は、「猫アレルギーを発症する公算が小さいようだ」と述べている。


タミフル耐性インフル 若い人もウイルス性肺炎発症の危険性

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140221-00000007-pseven-life



NEWS ポストセブン 2月21日(金)7時6分配信


 インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症で、発熱や頭痛、関節・筋肉痛、全身の怠感などの症状が突然現われる。インフルエンザウイルスは変異しやすいために、毎年流行を予測してワクチンを作っている。この冬は昨年12月中旬から発症が始まって全国的な流行となり、1月末の時点で患者数は1週間で130万人を超えた。

 現在、流行中のインフルエンザウイルスは、A香港型が約50%だが、A/H1N1型も30%強と前のシーズンに比べて急増している。

 このA/H1N1型ウイルスの約13%に、抗インフルエンザ薬タミフルに耐性を持つものが見つかっている(1月27日現在)。最初が北海道でその後、山形、神奈川、大阪、三重で発見されている。三重県の患者は、北海道滞在中に感染し、戻って発症したものだ。

 国立感染症研究所感染症疫学センター第二室の砂川富正室長に話を聞いた。

「抗インフルエンザ薬を飲むと、患者の体内でウイルスが一部変異することがあります。しかし今回の場合は、北海道の患者が一人も治療薬を飲んでおらず、体内での変異は考えられません。三重県の患者は北海道滞在中に、耐性ウイルスに感染した可能性があります」

 タミフル耐性ウイルスの大流行としては、2007年11月頃から北欧を中心に始まったAソ連型インフルエンザがある。このウイルスは、約1年間で日本を含む世界中に広がり、当時98%がタミフル耐性となった。このAソ連型もA/H1N1だが、2009年に日本で約2000万人が感染と推計される新型インフルエンザと今回のウイルスとは異なる。

 A香港型ウイルスの特徴としては、感染すると喉の粘膜付近で増殖し、他の細胞に感染が広がる。高齢者などでは治りかけの時に、肺炎球菌などに感染し、2次性の肺炎を起こすことがある。A/H1N1型ウイルスは、肺の奥の方の細胞に感染することがあり、若い人でもウイルス性肺炎を起こす危険性がある。気管支ぜんそくや腎臓病、循環器疾病など慢性的な持病を持っている人は特に注意が必要だ。

■取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2014年2月28日号