1.パプアニューギニアにおけるコレラの流行
在パプアニューギニア日本国大使館からの報告によると、パプアニュー
ギニアのウェスタン州においてコレラが流行しています。パプアニューギ
ニア保健省は、2010年10月15日から12月1日までの間に、ウェスタン州に
おいて、1,403人の感染者(うち死亡268人)が確認されている旨発表して
います。
今後、感染区域が拡大する可能性がありますので、パプアニューギニア
(特に発生地域)に渡航・滞在を予定されている方は、以下2.(3)
の感染予防対策を心掛けるとともに衛生管理に十分注意してください。
2.コレラについて
(1)コレラはコレラ菌(Vibrio cholerae)に汚染された水、氷、食品な
どを経口摂取することによって起こる下痢を主症状とする病気です。潜
伏期間は数時間から5日で、その後、下痢や嘔吐などの症状がみられま
す。腹痛や発熱はほとんどみられません。コレラでみられる下痢は軽い
場合もあれば重い場合もありますが、重い下痢の場合は多量の水のよう
な下痢(米のとぎ汁様)となり、脱水症状を起こします。胃腸の弱い人
や胃切除を受けた人、高齢者、乳幼児などは重症化し、昏睡状態に陥り
死亡する例もあります。
(2)治療としては、下痢によって体内から失われた水分と塩化ナトリウム
等の電解質の補給が主となります。脱水症状が激しい場合は点滴による
治療が必要となり、抗生物質を併用します。
(3)予防方法について
コレラの流行地では、以下のような基本的な感染症予防対策を心掛
け、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診断を受けてください。
●食事の前やトイレの後の手洗いを励行する。
●食物は、十分加熱してから食べる。路上で販売されている飲食物は口
にしない。
●飲料水や調理用の水はミネラルウォーターを使用する。水道水を利用
する場合は、一度十分に沸騰させた後使用する。
●安全な水から作ったと確認できる氷以外は使用しない(コレラ菌は、
冷凍しても死滅しない。)。
(問い合わせ先)
○外務省領事局政策課(医療情報)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
○在パプアニューギニア日本国大使館
電話: (675) 321-1800、321-1483、321-1305
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2010C403
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