ノロウイルスに関するQ&A

http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html


(作成:平成16年2月4日)
(最終改定:平成22年11月15日)

ノロウイルスによる食中毒及び感染症の発生を防止するため、ノロウイルスに関する正しい知識と予防対策等について理解を深めていただきたく、厚生労働省において、次のとおりノロウイルスに関するQ&Aを作成しました。

今後、ノロウイルスに関する知見の進展等に対応して、逐次、本Q&Aを更新していくこととしています。

Q1

ノロウイルスによる胃腸炎はどのようなものですか?

Q2

「ノロウイルス」ってどんなウイルスですか?

Q3

ノロウイルスはどうやって感染するのですか?

Q4

ノロウイルスによる食中毒は、日本でどのくらい発生していますか?

Q5

ノロウイルスによる感染症は、日本でどのくらい発生していますか?

Q6

ヒトへのノロウイルスの感染は、海外でも発生していますか?

Q7

どんな時期にノロウイルス食中毒は発生しやすいのですか?

Q8

ノロウイルスに感染するとどんな症状になるのですか?

Q9

国内でノロウイルスの感染による死者はいますか?

Q10

発症した場合の治療法はありますか?

Q11

診断のためにどんな検査をするのですか?

Q12

どのような食品がノロウイルス食中毒の原因となっているのですか?

Q13

ノロウイルス食中毒の予防方法は?

Q14

食品中のウイルスを失活化するためには、加熱処理が有効とききましたがどのようにすればよいですか?

Q15

手洗いはどのようにすればいいのですか?

Q16

調理台や調理器具はどのように殺菌したらいいのですか?

Q17

食品取扱者の衛生管理で注意すべき点はどこでしょうか?

Q18

ノロウイルスによる感染性胃腸炎のまん延を防止する方法は?

Q19

患者のふん便や吐ぶつを処理する際に注意することはありますか?

Q20

吐ぶつやふん便が布団などのリネン類に付着した場合はどのように処理をすればよいですか。

Q21

感染者が使用した食器類の消毒はどのようにしたらよいですか?

Q22

感染者が発生した場合、環境の消毒はどのようにしたらよいですか?

Q23

感染が疑われた場合、どこに相談すればいいのですか?

Q1 ノロウイルスによる胃腸炎はどのようなものですか?

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。

ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。

ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。

従って、皆様の周りの方々と一緒に、次の予防対策を徹底しましょう。

○ 患者のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるので、

(1) 食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
(詳しくはQ15をご覧下さい)

(2) 下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
(詳しくはQ17をご覧下さい)

(3) 胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
(詳しくはQ19をご覧下さい)

○ 特に、子どもやお年寄りなど抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。また、調理器具等は使用後に洗浄、殺菌しましょう。
(詳しくはQ14,16をご覧下さい)

Q2 「ノロウイルス」ってどんなウイルスですか?

昭和43年(1968年)に米国のオハイオ州ノーウォークという町の小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者のふん便からウイルスが検出され、発見された土地の名前を冠してノーウォークウイルスと呼ばれました。

昭和47年(1972年)に電子顕微鏡下でその形態が明らかにされ、このウイルスがウイルスの中でも小さく、球形をしていたことから「小型球形ウイルス」の一種と考えられました。その後、非細菌性急性胃腸炎の患者からノーウォークウイルスに似た小型球形ウイルスが次々と発見されたため、一時的にノーウォークウイルスあるいはノーウォーク様ウイルス、あるいはこれらを総称して「小型球形ウイルス」と呼称していました。

ウイルスの遺伝子が詳しく調べられると、非細菌性急性胃腸炎をおこす「小型球形ウイルス」には2種類あり、そのほとんどは、いままでノーウォーク様ウイルスと呼ばれていたウイルスであることが判明し、平成14年(2002年)8月、国際ウイルス学会で正式に「ノロウイルス」と命名されました。もうひとつは「サポウイルス」と呼ぶことになりました。

ノロウイルスは、表面をカップ状の窪みをもつ構造蛋白で覆われ、内部にプラス1本鎖RNAを遺伝子として持っています。ノロウイルスには多くの遺伝子の型があること、また、培養した細胞及び実験動物でウイルスを増やすことができないことから、ウイルスを分離して特定する事が困難です。特に食品中に含まれるウイルスを検出することが難しく、食中毒の原因究明や感染経路の特定を難しいものとしています。

Q3 ノロウイルスはどうやって感染するのですか?

このウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。

(1) 患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して二次感染した場合

(2) 家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ飛沫感染等直接感染する場合

(3) 食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合

(4) 汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合

(5) ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合

などがあります。

特に、食中毒では(3)のように食品取扱者を介してウイルスに汚染された食品を原因とする事例が、近年増加傾向にあります。

また、ノロウイルスは(3)、(4)、(5)のように食品や水を介したウイルス性食中毒の原因になるばかりでなく、(1)、(2)のようにウイルス性急性胃腸炎(感染症)の原因にもなります。この多彩な感染経路がノロウイルスの制御を困難なものにしています。

(参考)

感染経路別ノロウイルス感染集団発生の推移(病原微生物検出情報(IASR))

http://idsc.nih.go.jp/iasr/noro.html

詳しくは

http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

★★国立感染症研究所★★
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html

12月 7日 感染症流行予測調査
インフルエンザ抗体保有状況調査(速報第1報)

12月 7日 腸管出血性大腸菌感染症[疾患別情報]
腸管出血性大腸菌感染症発生状況(速報) 第47週

12月 7日 麻 疹 [疾患別情報]
麻しん発生状況(速報グラフ)  2010年第47週

★★海外渡航者のための感染症情報★★
http://www.forth.go.jp/

★★外務省海外安全ホームページ★★
http://www.anzen.mofa.go.jp/index.html

◆ 2010/12/07
コートジボワール:大統領選挙(第2回)実施後の治安悪化について(その6)
◆ 2010/12/07
パキスタン:カラチ市における宗教行事の開催に伴う注意喚起
◆ 2010/12/07
パキスタン:ムハッラム月に関する注意喚起
◆ 2010/12/06
コートジボワール:大統領選挙(第2回)実施後の治安悪化について(その5)

△▼厚生労働省▼△
2010年12月7日 掲載

○ 政策分野

・平成22年(2010年)食中毒発生事例(速報)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=158463

・鳥インフルエンザ(H5N1)について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=158469

△▼厚生労働省▼△
2010年12月6日 掲載

○ 政策分野

・ノロウイルスに関するQ&A
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=158421

○リンク

厚生労働省トップページは、こちらから
http://www.mhlw.go.jp/


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