パンデミック(H1N1)2009 - 更新 68
2009年10月2日 WHO (原文
)
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/2009who/update68.html
update 68
2009年9月27日現在、世界で34万を超える実験室診断によるパンデミックインフルエンザH1N1 2009感染例と4100例を超える死亡者がWHOに報告されている。
多くの国々が報告症例、特に軽症例の報告を中止しているため、報告数は実際の症例数よりもかなり少ない報告数である。WHOはWHO地域事務局および協力機関との緊密な協議を介して、また複数の情報を介してパンデミックの進行状況を積極的にモニタリングしている。
インフルエンザウイルスの伝播およびインフルエンザ様疾患(ILI)の割合は、北半球の温帯地域で増加が続いている。北アメリカで、インフルエンザの伝播は地理的に広域に広がり、増加が継続している。ILIの報告状況は、引き続き増加が継続しており、米国のほとんどの地域で過去4週間季節性のベースラインより高い状況が持続している。メキシコでは、呼吸器疾患の高いレベルが2週間(37週-38週)続いて報告されており、大きな増加が北部と北西部地域から報告されている。ヨーロッパ、中央アジアおよび西アジアでは、全体的にインフルエンザの活動状況は低い状態だが、感染性の増加は多くの国で示されており、その他の国々では継続して活発化している。インフルエンザ様疾患の割合は、アイルランド、英国の一部(北アイルランド)、イスラエル及びフランスで継続してベースラインレベルを超えている。さらに、10カ国以上の国々の地域では、インフルエンザの広がりが地理的に地域に限局して報告されている。日本では、インフルエンザの活動は、33週以来季節性の閾値を上回り増加傾向が続いている。ILIの活動性増加は、これらの多くの地域でパンデミックインフルエンザH1N1 2009(訳注:新型インフルエンザウイルス)の実験室での分離の増加と連動している。
アメリカ大陸およびアジアの熱帯地域では、インフルエンザの活動が残っているが、呼吸器疾患におけるトレンドは多様な状況である。呼吸器疾患の活動性はアメリカの熱帯地域を通して広域に広がっているが、多くの国々では、最近、減少が報告されており(ボリビア、ブラジル、コスタリカ、エルサルバドル、パナマ、パラグアイ、ベネゼーラ)、これ以外の国々(コロンビア、キューバ)は増加傾向にあるとされる。アジアの熱帯地域の国々では、インドの一部およびカンボジアで呼吸器疾患が増加傾向にあり、最近の東南アジアの他の国々では感染伝播が減少傾向にあると報告されている。
南半球の温帯地域(チリ、アルゼンチン、ニュージーランド)ではインフルエンザの伝播は多くがベースラインに戻っているか減少傾向が継続している(オーストラリア、南アフリカ)。
全てのパンデミックH1N1 2009インフルエンザウイルスは抗原的にも遺伝的にもA/California/7/2009-likeに類似している。詳細は実験室サーベイランスを参照のこと。
グローバルインフルエンザサーベイランスネットワーク(GISN)による系統的なサーベイランスは、WHOの研究協力機関およびその他の研究室の協力によって継続的にH1N1パンデミックウイルスの抗ウイルス薬オセルタミビル耐性の孤発例の検出が続けられている。これまでに、28株のパンデミックH1N1インフルエンザウイルス耐性が世界中で検出されている。全ての耐性ウイルスは同様にH275Yの変異を示しオセルタミビルに耐性であるが、ザナミビルには耐性はない。新しい耐性パンデミックH1N1インフルエンザウイルスは公的にはこの一週間WHOには報告されていない。世界的に、パンデミックH1N1ウイルスの1万例を超える臨床検体(検体や分離検体)が検査され、オセルタミビル感受性が確認されている。
*温帯地域の国々は北回帰線の北側または南回帰線の南側に位置づけられる国々を定義し、熱帯地域は2つの緯線の間に位置する国として定義している。
| 地域名 | 累積総数 | |
| 2009年9月27日まで | ||
| 症例数※ | 死亡例 | |
| WHOアフリカ地域 (AFRO) | 8,352 | 42 |
| WHOアメリカ地域 (AMRO) | 137,147 | 3,020 |
| WHO東地中海地域 (EMRO) | 12,008 | 74 |
| WHOヨーロッパ地域 (EURO) | 56,000以上 |
少なくとも176 |
| WHO東南アジア地域 (SEARO) | 33,594 | 413 |
| WHO西太平洋地域 (WPRO) | 96,197 | 383 |
| 総計 | 343,298以上 |
少なくとも 4,108 |
※各地域における更新情報については下記のページをご覧ください
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/2009who/update68.html