こんにちは
シティビルサービス札幌の斉藤です。
ご挨拶
私がこのシティビルサービス札幌に入社して2年
ブログを書き始めて、1年となりました。
長年、接客業をやっており
何も分からないまま始めた
不動産の仕事ですが徐々に
設備や書類仕事にも慣れてきた今日この頃です。
入居者様や
オーナー様、ブログを見てくださる皆様に
管理会社とは日々どんな事をしているんだろうと
知って頂けるブログを書いて行こうと思います。
本日は建物の構造のお話
お部屋探しの時に
RC造やSRC造って言葉や略語を聞いたり
見たりしたことありませんか?
本日はその略語、構造について説明していきます。
RC造、SRC造、S造
木造ってどんな建物構造?
まずは、それぞれの用語の意味から説明していきます。
賃貸サイトの「構造」欄に記載されている
RC造/SRC造/S造/木造とは、建築物の
素材をもとに構造を表したものです。
・RC造(Reinforced Concrete)
日本語では「鉄筋コンクリート」という意味。
鉄筋とコンクリートが互いの弱点を補完しあうのが特徴。
・SRC造(Steel Reinforced Concrete)
日本語では「鉄骨鉄筋コンクリート」という意味。
鉄骨の粘り強さと、RC造の耐久性を兼ね備えている。
・S造(Steel)
日本語では「鉄骨」という意味。
粘り強さがあり、RC造やSRC造よりも軽量でしなやか。
・木造
一軒家やアパートなど、日本における建物構造のスタンダード。
「RC」や「SRC」などのアルファベットは
上記にあるように建物を構造する材料・材質を表しています。
それぞれの材料・材質によって、どのような建築物に
適しているのかが変わってきます。
RC造(鉄筋コンクリート造)とは?
![イラスト](https://suumo.jp/article/oyakudachi/wp-content/uploads/2018/02/fr_roomkouzou_sub01.png)
RC造は、柱や梁(はり)など強度が必要な部分に
鉄筋でできた枠型にコンクリートを流し込んだ素材を
用いるものです。
鉄筋は引張(引っ張る力)に、コンクリートは
圧縮に強いという双方の特徴を組み合わせて
より強い構造を実現しています。
異なる素材のいい面を活かし強度を高めている
組み合わせですが、素材自体が重いため高層ではなく
中低層の建築物で多く採用されています。
木造やS造と比べると、コンクリートを流し込む工数が
増えるためコストが高くなります。
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)とは?
![イラスト](https://suumo.jp/article/oyakudachi/wp-content/uploads/2018/02/fr_roomkouzou_sub02.png)
SRC造は、基本的にRC造と似た構造ですが
鉄骨を支柱としているところが大きく異なります。
これにより、RC造の耐久性に加え鉄骨(S)自体が
もつ粘り強いしなやかさを兼ね備えた構造。
SRC造はその性能の高さから高層の建築物に向いています。
ただ、すべての階層にコンクリートを流し込むと
建物全体の重量がかなり重くなってしまうため
5階よりも上の上層階にはコンクリートを
流し込まないことがあります。
S造(鉄骨造)とは?
![イラスト](https://suumo.jp/article/oyakudachi/wp-content/uploads/2018/02/fr_roomkouzou_sub03.png)
S造は、鉄骨自体の粘り強いしなやかさが特徴的です。
さらに、RC造やSRC造のようにコンクリートを使わないため
全体の軽量化が図れ、超高層や体育館などの広大な
建築物などに適しています。
ただし、しなやかな半面、RC造やSRC造と比べて
揺れが大きくなるというデメリットもあります。
なお、鋼材の厚みが6mm以上のものは「重量鉄骨構造」
6mm未満のものは「軽量鉄骨構造」に分類されます。
木造とは?
(木造軸組工法(在来工法)・2×4工法)
![イラスト](https://suumo.jp/article/oyakudachi/wp-content/uploads/2018/02/fr_roomkouzou_sub04.png)
木造は、建築物の柱や梁などに木材を使用した構造のことで
主に一戸建てや3階程度までの低層の建築物の構造で
木造軸組工法(在来工法)や
2×4(ツーバイフォー)
2×6(ツーバイシックス)工法などがあります。
木造軸組工法(在来工法)は、住宅だけではなく
神社仏閣など歴史的な建築物でも用いられています。
それらを見ても分かるとおり、木材が豊富な日本では
古くからこの木造が建物構造のスタンダードとなっていました。
木造は、RC造/SRC造/S造と比べて建築にかかるコストが
低いほか、加工性が非常に高いことからリフォームがしやすく
材料が軽量のため奥まった土地や狭小地、変形した敷地でも
施工しやすいといった特徴があります。
また、RC造/SRC造/S造/木造のような素材による
構造分類のほかに、組み方を基準とした構造分類もあります。
例えば、「ラーメン構造(Rahmen)」は柱と梁で強度を
出すので空間設計の自由度が高く、リフォーム時の
間取り変更も容易です。
一方、「壁式構造」は柱と梁ではなく壁自体に強度を
持たせているのが特徴で、室内に柱などが
目立たないスッキリとしたレイアウトが可能になります。
ラーメン構造は低層から高層まで幅広い建築物に
壁式構造は比較的低階層の建築物に多く使われています。
![イラスト](https://suumo.jp/article/oyakudachi/wp-content/uploads/2018/02/fr_roomkouzou_sub05.png)
住む上でのメリット・デメリットは?
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210401/20/phnango7/d6/5d/p/o0275018314919676847.png?caw=800)
防音については、コンクリートを用いているRC造と
SRC造(コンクリートが流し込んである低層階)に
大きなアドバンテージがあります。
音は周波数によって人の感じ方が異なり、高い音は
すぐに消えるのに対して、低い音は残響感があり不愉快に
感じる傾向が強くなりますが、コンクリートは
この高い音と低い音の両方に対して有効です。
ただ、音が伝わる主な仕組みには、空気の振動で伝わる
「空気伝播音」以外に壁や床スラブの振動で伝わる
「固体伝播音」もあるため、いくらコンクリートといえども完全に
シャットアウトすることはできません。
ドアの開閉音や足音などが伝わりやすいのも
この固体伝播音が影響しています。
耐火に関しても、RC造とSRC造の低層階が非常に
優秀な性能を発揮します。
これは不燃材料のコンクリートを用いているためです。
SRCの高層階やS造に使われる鉄骨も
火に強そうなイメージですが、例えば1000℃以上に達するような
火災時の場合などは融けてしまうのです。
これを補うため、鉄骨は耐火被覆で覆うのが一般的です。
そして当然ながら、木造はこの中でもっとも
耐火性能が低くなります。
耐震についても、やはり強いのはRC造とSRC造の低層階です。
一方でSRC造の高層階やS造は、材料自体が軽いために
地震や風の影響で揺れやすいという特性があります。
そこで最近では、地震の揺れを吸収する免震構造を
採用した高層建築物も増えています。
コストに関しては一概に言えないものの
「建築コストが高い=家賃が高い」というのがひとつの目安です。
こうした観点で見ると、最も建築コストがかかるのがSRC造
次いでRC造、S造、木造の順になります。
ただし、ここで挙げた各項目の評価は
あくまでも目安のひとつです。
最近では、SRC造の上層階やS造の物件でも
高性能な石膏ボードを用いたり、二重張りによって
防音性を高めていたりするケースもあります。
また、耐火性や遮音性に優れたサイディングボードを
用いた木造物件などもあるので、問い合わせや内見で
しっかりとチェックすると良いでしょう。
「住み心地という面で、より多くの方が気にされるのは
やはり防音性でしょう。
そうした点では、RC造やSRC造の低層階がおすすめです。
また、耐震性能という観点では
一番揺れを感じやすいのがS造です。
木造は揺れやすいように思えますが、実は建物自体が
軽いため揺れにくい傾向があります。
木造は低層なので万が一の際に外へ逃げ出しやすい
といった部分もメリットのひとつと言えそうです」
内覧の際やお部屋探しの際に
物件の構造も確認して頂ければと思います。