いつの日か私も視聴出来ることを願って...視聴していないドラマなので、何とも書きようがありませんが、一つ言えるのは惜しい作品だったということです。編成と欠放は関係があります。

 

[メイキング]最後まで愛らしいケミ絶対守って!! <国民死刑投票> 12話撮影ビハインド&放映終了所感

チュ・ヒョンの前で限りなく小さくなるソクジュ?!
最後まで笑いが絶えなかった撮影現場と俳優の最後の別れのあいさつまで!!

 

記事にはネタバレありますので、読みたくない方はスルーしてください。

 

‘国民死刑投票’リセット エンディング、正義とは何か[総合]

 

‘国民死刑投票’が死刑投票リセット エンディングという意味深長な開かれた結末で放映終了した。

11月16日SBS木曜ドラマ‘国民死刑投票’(脚本チョ・ユニョン/演出パク・シヌ/制作(株)パン・エンターテインメント、スタジオS)最終回が放送された。奇抜な想像力を基盤とした衝撃的設定、強力なストーリーテリング、スピーディーでスタイリッシュな演出、俳優の圧倒的演技力が交わって放映中強大な緊張感をプレゼントした‘国民死刑投票’最後まで想像を超える展開を広げてwell made追跡スリラーの真髄を見せた。‘国民死刑投票’最終回は全国3.1%、首都圏2.9%の視聴率を記録した。瞬間最高視聴率は4.3%を現わした。 (ニールセンコリア)

この日放送では‘ゲタル’たちの最後が公開された。‘ゲタル’主導者クォン・ソクジュ(パク・ソンウン)はイ・ミンス(キム・グォン)に向かった最後の復讐後、自身を最後の死刑投票対象者に上げた。そして自殺を試みた。だが、警察キム・ムチャン(パク・ヘジン)が首を吊ったクォン・ソクジュを探して救い出した。そのようにクォン・ソクジュは生き残った。

 

同じ時刻‘ゲタル’の実質的リーダーキム・ジフン(ソ・ヨンジュ)はクォン・ソクジュの死を防ごうとしたが危機に処した。一歩遅れてチュ・ヒョン(イム・ジヨン)が到着したがキム・ジフンの死を防ぐことができなかった。キム・ジフンは死ぬ直前まで‘父親’クォン・ソクジュの心配ばかりした。チュ・ヒョンはクォン・ソクジュを訪ねて行って怒りをさく烈させた。大人のクォンソクジュの誤った復讐心がキム・ジフンを死に追いやったのだ。クォン・ソクジュは崩れ落ち、床に座り込んで嗚咽した。

また他の‘ゲタル’パク・チョルミン(チャ・レヒョン)はクォンソクジュが死んでいないことに怒り、暴走した。結局パク・チョルミンはチュ・ヒョンを人質に取ってキム・ムチャンとクォン・ソクジュを脅迫した。対立の末、パク・チョルミンはクォン・ソクジュを抱いて海に飛び込んだ。キム・ムチャンも後を追い入水したが二人を探すことができなかった。その後もパク・チョルミンとクォンソクジュの遺体は発見されなかった。だが、警察はメディアに偽りの捜査報告をした。自分たちに有利な方向で。

続いてキム・ムチャンはミン・ジヨンの家でイ・ミンスの殺人証拠を捉えた。これを口実に息子イ・ミンスの殺人を知りながら隠したミン・ジヨンを緊急逮捕した。チュ・ヒョンはキム・ジフンが死ぬ前に渡した国民死刑投票プログラム暗号キーが入れられたUSBを海に投げた。そしてキム・ムチャンとはこれ以上共にしないと宣言した。

 

1年後チュ・ヒョンはサイバー捜査隊のエースになって忙しい毎日を送った。だが、チュ・ヒョンの心には相変らず死んだキム・ジフンが、クォン・ソクジュの生存の有無について疑問が残っていた。キム・ムチャンは‘ゲタル’の一員だったが巧妙に抜け出て再び詐欺を働いているコ・ドンギュ(イ・シフン)を追う中で誰かから疑問の封筒を受けたが、封筒には国民死刑投票シグネチャーマークが描かれたUSBが入っていた。

ミン・ジヨンも罪を別の人間に負わせて法の網を抜け出た。心を入れ替えたように見えたがそのままであった。ミン・ジヨンは奉仕活動中に過去のクォン・ソクジュの弁護人(チョン・ウンイン)と向き合った。以後ミン・ジヨンは正体不明の男(ホン・ジョンヒョン)に会って、新しい国民死刑投票を準備した。ミン・ジヨンが狙う国民死刑投票最初の対象者はクォン・ソクジュの弁護人だった。

少し後チュ・ヒョンは海で身元不明の男が漂流中漁船に救助されたという日本記事メールを受けた。チュ・ヒョンは過去クォン・ソクジュがキム・ジフンのために書いた嘆願書をこっそりと保管していた。“私がしたことは復讐でなく処罰”というクォン・ソクジュの話、日本発記事に疑問を抱いたチュ・ヒョンは日本行きを決心した。

 

一方キム・ムチャンはコ・ドンギュを懲らしめた後、床にあるゲタルマスクをつかんで被ったまま人波の中に消えた。そして“こんにちは。皆さん. 今から国民死刑投票を始めます”という‘ゲタル’の声が公開された。引き続き画面には水の中で国民死刑投票シグネチャーマークが彫られたUSBをぎゅっと握る誰かの手が公開された。国民死刑投票が再び始まった中で、新しいゲタルがキム・ムチャンかもしれないという疑問を残した強烈なエンディングだった。最後まで‘国民死刑投票’らしい、予測不可能で意味深長な結末だった。

‘国民死刑投票’は‘ゲタル’を追う警察の話を描いた追跡スリラーだ。緊張感と迫力感をMAXに引き上げて追跡スリラーの真髄を見せた。だが単純な追跡物ではなかった。知れば知るほど世の中には巧妙に法の網を潜り抜けた悪質犯‘無罪の悪魔’が如何に多いのか、彼らに見合った処罰とは何か、本当の正義とか何か重い話題を投げかけた。チョ・ユニョン作家の緻密な台本、パク・シヌ監督の魅力的な演出、パク・ヘジンXパク・ソンウンXイム・ジヨンXキム・ユミXキム・グォンをはじめとする数多くの俳優たちが見せた圧倒的演技力は完ぺきな調和を作り出して没入度を高めた。

最終回の終わりに“無罪の悪魔によって傷ついたすべての方に少しでも癒しになるように願います”という字幕が登場した。この字幕こそ‘国民死刑投票’が視聴者たちに伝えたい本当にメッセージではないだろうか。well made追跡スリラー‘国民死刑投票’の余韻は当分続くものと見られる。SBS木曜ドラマ‘国民死刑投票’は‘冬のソナタ’、‘太陽を抱く月’、‘ドクターズ’、‘サム、マイウェイ’、‘椿の花咲く頃’、‘青春の記録’、‘ラケット少年団’等数多くのヒット作をリリースした‘ドラマの名家’パン・エンターテインメントが制作を引き受けた。

 

☆☆☆☆☆

決して評価は低くないので、本当に週1編成と相次いだ欠放は大きかったと思います。ドラマの持つテーマ性も現代社会に大きな問いを投げかけるものですし、視聴者の考え方次第という結末も私は昔から嫌いじゃないです。視聴後に考えさせられるドラマや映画は大きな意味を持ちます。日本でもそうですが、そのようなドラマや映画を重いからと避ける人たちも多いけれど、思考することは非常に大切です。SNSで簡単に情報収集出来て、あっという間に真偽も分からぬまま拡散、良いも悪いも関係なく晒して吊るし上げる...一度自分で咀嚼してみれば、そんな事は悪手だと分かりそうな気がしますが、そんなモラルも失われているのでしょうか?だからこそ、重いドラマや映画は必要だと感じます。