先週末に観たもう1編の映画が『茲山魚譜-チャサンオボ-』です。楽しみにしていた映画でしたが、期待以上の素敵な映画でした(*^^*)全編モノクロなのですが、それゆえの美しさを感じ、いつの間にかモノクロだということを忘れさせる映画です。

 

 

ぜひ観てほしい作品です。派手さはないけれど、こういう映画こそ多くの人が観て、そこから様々に考えてほしいと思います。遠い昔の話ではなく、これは現代の社会にも通じる理念があると思います。

 

俳優陣の演技も素晴らしく、出演俳優も韓国ドラマや映画にある程度精通していれば、この人もあの人も!という感じです。短いシーンにも有名な俳優が出ているのは、イ・ジュンイク監督だからかなと思います。

 

ソル・ギョングのインタビュー記事

 

One More Koreaより

 

Kstyleより

 

 

私がこの映画に関して何か言葉にしてもうまく伝わらない気がするほど、これは観て感じて考えてほしいと感じます。映画はどれもそうだと思うけれど、この作品は特にその思いが強いですね。

 

ソル・ギョングが演じたチョン・ヤクジョンという人物の考え方は、時代が変わっても理想と言えるものだと思います。人間は皆平等である、階級社会は間違っているという考え方は、当時の支配層にとって危険極まりない考え方であり、支配される側に居るピョン・ヨハン演じるチャンデにとっても、天主教徒はとんでもない人間だと映るのです。

 

ヤクジョンが素晴らしかったのは理念だけでなく、島流しに遭いながらもその島で人々と共に生活し、その生活の中で学ぶことを忘れず、学んだことを記録したことだと思います。記録というのは、非常に大切だと改めて感じました。