いったいなぜここに?と驚くソヨンに、サムジェはどこかで話をしようと言います。
ウジェはジソンにソヨンへの未練は捨てて別れなさいと早く離婚するように勧めます。それはジソン自身がギボムへの疑いを抱きながら生活を共にしてきたからこそ言えることでした。疑う心は次第に膨れ上がってしまって心を凍らせてしまうと言い、自分はそれが辛くて夫を信じることを止めたと話します。
サムジェはソヨンに今はウジェと両親に謝って許しを請えと言います。必要なら自分も一緒に謝るとまで言うサムジェですが、ソヨンが受け入れるはずもありません。それでもサムジェは、あんないい旦那を逃してはいけない、とにかく事態を収拾するのが先決だと話します。
ソヨンはなぜ自分に構うのかと言います。留学すると嘘をついて結婚した娘を心配する必要はないし、放っておいてと言います。
サムジェはソヨンからウジェが気づいたのはサムジェがウィナーズに就職したせいだと言います。娘のことが心配ならなぜそんなことをしたのかとサムジェのことを責めます。サムジェはどうしても断れなくなったと答えますが、ソヨンは昔の言い訳と同じだと一蹴します。
サムジェはソヨンにうちに帰ろうと言いますが、ソヨンはうちってどこ?私の帰る家があるの?と聞き返します。何も言えなくなったサムジェに、もう私の人生に関わらないで...3年前に縁を切ったのよと言い捨てて帰って行きます。
ソヨンはバス停に力なく佇むサムジェの姿を見ますが無視して通り過ぎます。それでも遠くなる父親の姿が気になってしまい、結局バス停に戻るのですがもう父親は居ませんでした。
ソヨンに責められすっかり元気を失ったサムジェ、車を止めて後悔の念なのか涙ぐみながら呼吸を整えるソヨン。二人の思いはこのまますれ違ったままなのでしょうか。
ミギョンはサンウに両親がソヨンにどんな風に対処したか聞かないのか?と言いますが、サンウは財閥家がどんな風に判断を下すかは察しがつくと答えます。ソヨンが許しを請うこともしなかったことに対してミギョンは凄い人だと言い、私たちは別れたというのにと口にすると、サンウはソヨンがそのことを知ったのかと心配します。
ソヨンは知らないけれどウジェは知っていたことを告げるミギョン。サンウも驚きますが、知りながら黙っていたことに対してミギョンは虚しいと言います。
電話が繋がらないソヨン。サンウは一人で苦しまずに話そうとメッセージを残します。
当のソヨンは着々と独立と一人暮らしの準備をしています。事務所も住まいも見つけて、生活に必要な物を買い揃えています。
ソヨンの言葉に気力を失ったサムジェは仕事にも身が入らず、そんなサムジェを見かねたシムドクは、事情は何となく聞いてしまったから今日は家に帰っていいと言います。サムジェはそのまま家に帰る気にもなれず一人で酒を飲み始めます。
サンウが家に戻るとホジョンがサムジェの帰りが遅いと心配しています。シムドクから早く帰ったと聞いたようです。サンウはサムジェを探しに出かけます。途中でユ・マノに聞くと、酒場に入る前のサムジェに会っていたユ・マノは友人と酒を飲むと言っていたと伝えます。
ユ・マノに酒場の場所を聞いたサンウは一人飲んでいるサムジェを見つけます。また昔の父に戻ったのかと心配するサンウですが、サムジェはソヨンを窮地に追いやったのは自分のせいだと語り始めます。ウィナーズに就職していたことを知ったサンウは驚きとやりきれない気持ちになります。
サムジェの心情を理解しながらもつい父親の行動を責めてしまったサンウ。思い直して帰ろうと父親に言いますが、サムジェは俺は最低の父親だと叫び酔い潰れてしまいます。
かわいそうなソヨン...とつぶやく父サムジェの姿を見ながら、サンウはどんな気持ちだったのでしょうか?サンウも大きく傷ついたわけですが...
サムジェを背負って帰るサンウの胸中も計り知れないものがあります。
酔い潰れたサムジェを背負って帰って来たサンウに何があったのかと聞くホジョンですが、サンウは事情は改めて話すと言います。ホジョンはサンウの言葉に素直に従います。
ソヨンはヨニの家に居候中ですが、着々と独立準備をしています。引っ越しを手伝うと言うヨニですが、開業の準備が整うまでは時間があるからしばらく自分の時間を堪能すると答え、仕事が始まったらまた一緒だからと笑顔で話します。
ウジェが帰宅するとギボムはソンジェとミギョンも呼んで、ウジェに世間に噂が広まらないうちにソヨンと離婚しなさいと言います。ソンジェはソヨンが事情もなしに嘘をつくような人ではないと主張しますが、聞き入れてもらえるはずもありません。
ガンスンは家の中で物音がして一人ぼっちの心細さを実感しますが、テレビをつけるとまた夫ミンソクが通販番組に出ているのを見てしまいます。懲りない夫に再び怒りが込み上げます。
ミンソクはギョンホとテレビを見ながら談笑しています。ギョンホは楽しそうな父親を見てまんざらでもなさそうです。ミンソクはギョンホが父さんの人生だからと言ったことで、妻ガンスンへの不満を漏らします。そんな父親にまだケンカを続ける気かと尋ねます。
翌朝サムジェはサンウにソヨンをこの家に呼んで一緒に暮らせと言います。自分は出て行くと言うサムジェですが、サンウは本気で言っているの?と言います。ソヨンがうちに来るはずがないと断言するサンウ。
ソヌはコ代表からウィナーズの仕事は降りた方がいいと言われます。ソヌが逃げろということ?と問い返すとコ代表はいい加減クールなソヌに戻れと答えます。そこへヨニが退職願を持って来ます。驚くソヌですがヨニは事情は全てコ代表に話していますと素っ気なく答えます。
ソヨンは一人暮らしの準備を始めます。
ジソンは家に閉じこもってばかりではダメだと考え、再び音楽教室へ足を運びます。まずはドラムの基礎からと手ほどきを受けることになります。単に憂さ晴らしでドラムを叩きたかったジソンですが、練習用のパッドを叩いているうちに激しく叩きすぎてパッドが外れてしまいます。
パッドを拾おうとしてスタンドに髪が絡まってしまい、どうにも出来なくなってしまったジソンが助けを求めていると偶然通りがかった男性がジソンの窮地を救ってくれます。その男性はマジックを披露してジソンにチョコレートを手渡します。そしてチョコレートには、沈んだ気持ちをやわらげてくれる効果がありますよと言います。
ジソンはギボムと離婚も辞さない考えであることをガンスンに話します。まさかジソンが離婚を考えているなど思いもしなかったガンスンは驚きます。そしてウジェの離婚話の内幕を明かします。ジソンは悟ったかのように人生とは孤独なものよと話します。
ガンスンが家に戻るとホジョンが居間のソファで眠っています。ガンスンは娘ホジョンにジソンから聞いたウジェの離婚話をします。ホジョンは親を捨てて結婚なんて酷い話だと言い、ガンスンもそんな嫁なら私でも追い出すと呆れます。
母親と話しながら、ホジョンはふとサムジェが仕舞っていた切抜きと漏れ聞いたサンウとサムジェの会話を思い出し、母親にウジェの妻の名を聞きます。ガンスンが確かソヨンだと答えるとホジョンは慌てて家に帰ります。
家に戻ったホジョンは、サムジェの切抜きを取り出し事情を理解します。娘に捨てられたと知りながらも娘を見守り続けたサムジェの気持ちを痛感したホジョンは一人涙を流します。
ソヨンはサンウの病院を訪れサンウを待っていました。ソヨンの姿を見つけたサンウは思わず一目を避けようとしますが、ソヨンはもう隠さなくていいと言いお茶する時間はある?と聞きます。結局こうなったと明るく話すソヨンですが、サンウは複雑な表情を見せます。
事情を話せばよかったのにと言うサンウに、ソヨンは別れたのに許しを請いたくなかったと答えます。この3年間ひと時も心が休まることはなかったけれど、ウジェのことは信じていたから、彼の態度が急変した時は驚いたと言うソヨンに、サンウは誰でも裏切られたらそうなると答えます。
ソヨンは再出発するとサンウに告げます。これまで自分のために生きたことがないから、これからは自分のために生きると、誰かに頼るのは無理だと悟ったから誰にも頼らずに生きていくと話すソヨンをサンウは複雑な想いで見つめます。
ソヨンはもう引っ越しも済ませたと話し、サンウはその早さに驚きます。これまでどこに居たのかと聞くサンウに、ソヨンは友だちの家よと答えます。友だち?と訝しげに尋ねるサンウに、ソヨンは友だちが出来たの、誰だと思う?と言います。
ウジェはソヨンの言葉を思い出し、結局離婚届にサインをします。会社を後にしようとしたところでサムジェが待っていました。話があると言うサムジェにウジェは応じます。サムジェはウジェに副社長は死にたいと思ったことがありますか?と尋ねます。突然の質問に驚きながらもウジェはありませんと答えます。するとサムジェは続けて、では誰かに助けを求めたことは?と尋ねます。サムジェの真意をはかりかねるウジェは...
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ソヨンのことが心配でならないサムジェは、とうとう行動を起こしました。ソヨンは父に対して申し訳ないという気持ちがある一方、今さら何なの?という気持ちも持っています。それはソヨンが父親のために並々ならぬ苦労をしてきたからこその感情です。
サムジェもまたソヨンがそのような気持ちになることも理解はしていますが、せっかく良い縁に巡りあえたのだから事情を話せば元に戻るはずだと戻ってほしいと願っています。ソヨンとサムジェの気持ちはなかなか溝が埋まりません。
ソヨンは結局大人になりきれていないようです。他人から見れば冷静沈着な大人の女性に見えても自分のこととなると特に父親のことになると冷静さを欠き感情的になってしまうのです。これから独り立ちをするソヨンがその点を克服出来るのかポイントです。
イ家の事情をホジョンも間接的ですが知ってしまいました。ホジョンもイ家の嫁ですから複雑な事情をいつかは知るわけですが、出来ることなら結婚前にサンウから打ち明けてもらいたかっただろうなと思います。
ソヨンの話を聞くサンウは複雑な表情を見せます。当然ですね。ソヨンは知らないけれど、ソヨンの結婚がサンウにもたらした物は大きいですから。ホジョンと結婚して正解ではあるけど、やはり愛の痛みは残っているでしょう。
ソンジェもまだ家族とわだかまりが残ったままです。ソミが独り立ちの準備を進めていますが、果たしてソンジェと今後も関わってくるのか...ソンジェは恐らくソミと暮らすことは選ばないでしょうが、その時ソミが取る行動は...
そろそろミギョンの正体が病院関係者にばれてしまいそうです。ミギョンにとっては、この嘘がばれた時、乗り越えなければならないことが出てきます。