GUIではなく本物のボタンの話だが、押したらクリック感があって押したことが分かるようにしてあることが多い。マウスボタンとか、クリックしても押されていないと非常に大きなストレスがたまる。以前、そのようなマウスがあったので、すぐに使わなくなってしまった、という話を書いたことがあるかもしれない。

スイッチの中には、タッチパネルのスイッチのように、押したときの感覚が殆どフィードバックとして返ってこないものがある。こういうものは、音や光でフィードバックを与えるのが基本である。

さて、とあるエレベータだが、殆どのボタンは押したらバックライトが点灯して分かるようになっているのだが、ドアを閉じるボタンだけ、押しても何のフィードバックもない。設計者にしてみれば、押すボタンは、押したらドアが閉じるのだから、フィードバックがなくてもいいと思ったのかもしれないが、実際、この閉じるボタンが壊れているものがいくつかある。これは、押してもそれが押された状態になったというフィードバックがないために、想定しているよりも強く押したり、連打するような人がいて、その結果壊れてしまったのではないかと想像できる。

ボタンを押したことのフィードバックは、その結果の状態ではなく、ボタンの状態だけで判断できるのがよい。