夜が明ける頃、私はふと目が覚めた。

胸の奥にじわりと広がる焦燥感と、不安が押し寄せる。

娘が苦しそうにお腹を抱える姿を見て、怖くなった。

私はこの子を一人で育てていけるのだろうか。

私にその力はあるのだろうか――そんな思いが心に渦を巻いた。




一人が怖い。

娘を幸せにしたいのに、

ふと「私で大丈夫だろうか?」と弱気になる。

私は小さい頃から「欠けている存在」だと感じて生きてきた。

家族の中で居場所を見失い、周りと比べては「私には足りないものがある」と思い込んできた。




6年前に離婚したことで、

その思いはさらに強くなった。

「私にはないもの」が、また一つ増えたように感じたからだ。

誰かと寄り添いながら家族を築くはずだった未来は手のひらからこぼれ落ちて、

気がつくと私は一人で立っていた。

それが怖い。周りに見える家族の温もりが、私にはない。

そう思うたびに、

「私は欠けている」と自分に烙印を押してしまう。



昨日、娘が父親に電話をした。

彼は彼女と一緒にシアターにいた。

彼がまだ彼女と付き合っていると知ったとき、胸がギュッと締め付けられた。

私はもう関係のないはずなのに、それでも心が痛んだ。

自分だけが置き去りにされたような気がして、また「欠けている存在」という思いが膨らんでいく。




でも、ふと立ち止まって思う。

私は本当に「欠けている存在」だろうか?

娘がいるとき、私は彼女と笑い合う。

娘が甘えてくるとき、私は彼女を抱きしめる。

私が欠けているなら、この温もりはどこから生まれるのだろう?

私が「足りない人間」なら、娘の瞳が私を見てあんなに安心するはずがない。




「欠けている」と思い込んでしまう心は、

過去に刷り込まれた痛みの記憶。

でも、私はもう「欠けている存在」じゃない。

娘のそばで、毎日を懸命に生きている私がいる。

この腕で娘を抱きしめられるなら、私は欠けてなどいない。




少しずつでいい。

私は私でいい。


それだけで、娘にとってはかけがえのない存在なのだから。


大丈夫

あなたは欠けていない

満ちている


そのあなたが完璧なの


その欠けてるって思うあなたが完成しているの


今まで一人で頑張ってきてくれてありがとう


そんなあなたは素晴らしい


そして大好きです。


ソフィア