地獄の免罪符
悪いことはしたくない
が、聖人のように振舞うことなどできるはずもない
かといって「人は生きているだけで罪を~」とかなんとか得意げに言う馬鹿は馬鹿だ
そんなことを言い出したらキリが無い
そんな細かいことはともかく
自分のとった特定の行いに罪の意識を感じたらそれは罪だ…というのは恐らく間違いない
一般的にそれが罪と認識されないものであっても、自分がそう感じるのならそれは罪だ
盗みを働いたかどうかではない、人を殺めたかどうかではない
それでは平等に計ることができない
人それぞれに異なった意思や価値観が生まれた時点で決まったのだ
その人間自身の罪悪感を指針として罪の重さを量るのだ
そしてそのシステムから推測できる地獄とは
その人間自身が想像した恐怖、恐れる罰、それがそのまま体現される…というものだ
少なくとも罰は、心から「もう充分償った」と思えるまでは続く
「もう嫌だ、許してくれ」では終わらない
良くも悪くも全て自分次第だ
なんにしても地獄は恐ろしい
…という話ではなくて
罪の量り方の話だ
自信の罪悪感次第というのはどういうことか
つまり、それは、「人が駄目だと言う事をしない」ということではなく、「如何に己を律することができるか」ということだ
それを試されているのだ
理性というのは単に、生きている者が紳士的に振舞う為の手綱…ではない
己の魂の行く先を示すものなのだ
…そうなのか
まずいぞ、だとすると僕は罪を犯し続けている
そして地獄で…想像するのも恐ろしいような責め苦を、想像できないくらい長いこと繰り返されなければならないのかもしれない
この量り方によれば、「あいつが悪いんだ」なんてのは通じないよな
「仕方なかったんです」なんてのは有罪が明らかな裁判での無駄な叫び以上に無駄ってことだ
自分が罪と思うなら罪…これ以上罪を犯したくないなら自分の理性に従うしかない
罪に引き込もうとする渦に理性一本で逆らわなければならない
その中で強い意志も育んでいく者はより正しく次の段階に進めるわけか
逆に、罪を重ねれば死なずとも地獄に近付いていく…と
…けど、それって、生きてる感じしないよな
理性だけで生きていくなんて
もしかしたら罠かもしれないよな
今生きてると思っている"これ"が地獄で、それに気づかせない為の罠かもしれない
信用できないもんなぁ…
全部言われた通りにするって、文句一つ言わず列に並んで大人しく地獄に放り込まれるって、それもおかしい気がするな…罠かもな
列からこっそり抜け出して奴らの裏をかいてやればいいんじゃないか?
もしかしたら弄ばれているだけかもしれない
だったらさっさと抜け出すべきだ
…しかし、どうなるかはわからない、何が正しいかもわからない
とりあえずは様子を見るんだ
罪を犯したくはない、その本心には従いつつ、見極めるんだ
…ちょっと何言ってるかわかんない
普通っていいものだ
どんな種類にしろ、偏ってるのはいかん
毎日チョコバーしか食わないとか、音楽は演歌しか聴かないとか、映画はイタリアンホラーしか観ないとか、ゲームはやらない…とか
例え出すの面倒だけど、性格とかライフスタイルとか、色んなことで言える
普通ってのはつまらないものではない
偏っていないという事だ
どんな色にも対応でき、何でも取り入れる事ができる
普通だからってそうとは限らないと?偏ってはいないけど何も受け入れないかもしれない?
そいつは頑固って言うんだ、頑固という性格に偏っているんだ
普通ってのはニュートラルなんだ
THE FOOL であり THE HERO なんだ
…この考え方が偏ってるだと?
となると、間違ってるってことか?
…いや、この設定は正しくて、考える人間が偏ってるってことでどうだ
そうです、わたすが変なおじさんです!
…じゃねーわ!
あ、ひとつ思い出した、あまり関係無いけど
「信じるものは救われる」って言葉に異論ある奴
あれはな…
やっぱ面倒だからやめる
もう朝じゃないですかばかやろー
お腹空いた