S君は今年度の入試で日本医科大学に合格をしました。
英語の実力は高く、数学は苦手ではありましたが着実に克服していった生徒でした。
私の見解としては、昨年の生徒の中では、医学部合格には最も近いと感じられる能力ではありましたが、その入試は大波乱のものでした。
結果は日本医科大学の後期試験に合格しました、それ以外の入試はすべて不合格だったのです。
日本医科の偏差値は70.0となっています。
医学部を単純に偏差値順に並べると、偏差値70までに登場するのは、
東大・京大・阪大・医科歯科・慶應・慈恵会・順天堂・関西医科・日本医科の9大学しかありません。名古屋大学や東北大学すら出てきません。もちろん国公立大学と私立大学を同列に並べることには無理がありますが、それでも全国82の医学部の中では、かなりのレベルであることは間違いありません。
本人が高望みしていたわけではありません。中堅処や割と偏差値の低めの医学部も受験しました。一つも合格が貰えず、屍が累々と積み重なった末、日医に合格しています。
今年度は浜松医科に合格したけれども、北里大学には合格していない生徒もいて、医学部の偏差値というものの意味合いの難しさも感じる年でした。
いくた
