物の理りを得ること | 中学入試と医学部入試の道の駅

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料理がうまくなりたいと思ったら、調理技師を学ぶだろう。レシピを知ったり、アレンジを研究したり。

料理を学ぶのに、塩の作り方から学ぼうとする人はいないと思う。


しかし、料理ではなく物理だったら。


物理ができるようになるためには、まさに物の理りを得ねばならない。

根本的なこと。公式の成り立ちや物理学的な捉え方など。そうでなければ、偏差値60くらいまではいけても、それ以上はいけない。土台のない建物は高くはならないんだよね。小手先のゴマカシ技術は、定期試験では使えても入試では通用しない。


しかし、これも注意せねばならないのだけど。理論を知っても、実践がなければ得点力は上がらない。


野球のルールを知って、トレーニング方法を理解していて、たくさん素振りをして、キャッチボールをして、ノックを受けても、実戦経験が少なければ多分ダメ。


さらに、入試は時間制限のあるから、理論展開しようにも、タイムアップになったら意味がない。


受験生は、8月までに物理の根幹を掴んでおいて、その後は実践トレーニングも積んで受験に備えたい。


いくた