このような話を聞いたことがあるだろうか。
「高校3年生の夏まで部活をしっかりとやってきた生徒は、その後に受験勉強へもしっかりと取り組めるので短い期間で合格を掴むことができる」
間違っていることではないとは思うけど。
まず、この前提条件として、部活を言い訳に学問を疎かにしているわけではないということが言えるだろうと思う。部活をやっていても残りの時間を濃密に使えば、受験勉強への基盤作りはすることができる。
部活ばかりをやっていて、そこから半年で受験準備に成功するということはあり得ないから。
そういっても、本当に優秀な人ならばそれも可能なのかもしれない。全然勉強していなくても、半年程度だけ本腰を入れるだけで、大学受験を成功させることができる天才は存在するのだろう。医学部受験も、本当に一年くらいだけでこなしていく生徒はいることはいる。
しかし、私達のような大多数の凡人にとっては、受験勉強以外のことをやりながら受験準備も成功させていくことは難しいと考えている。殊に医学部受験は、質・量ともに、かなりのものを要する。
先月行った医学部受験セミナーでは、多くの医学部生に受験体験についてお話してもらうことができた。やはりそういった話を聞いていて感じることは、優秀な生徒でも”専心二年”ではないかと感じる。
大学受験は人生を変える出来事なので、甘く考えてはいけない。中学受験は準備期間に3年程度かけることが多いだろうか。まあこれと比較することは難しいのだが、大学受験には2年はほしいところだと感じる。全てを受験に賭ける期間を二年間。
つまり逆算すると、高校2年生が今の時期に覚悟を決めて修行僧になった場合、現役合格にギリギリ間に合うわけだね。
部活に関しても習い事や趣味に関しても、私は否定的な考え方はしていないが。むしろそういったものは、人生の中では必要なものだと感じてはいるが。
もし、医学部に現役で合格したいと思っているのであれば、高校二年生の今の時期が一つの目途ではないかと感じる。
いくた
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