本当は全員に最高の祝福を贈りたいのだけど、それが許されないのが受験の定めだから。
第一志望に合格できたのは、3割にも満たない人達。憧れたあの学校に入れなかった人の方が遥かに多い。弱冠12歳にして、厳しい世の中の真実に当たってしまう。
でも諸君にはいいたいのだよ。中学受験で一番大切なこと。それは厳しい道のりを努力して歩んでいくこと。
それを達成した価値は何物にも代え難い。合否なんて無粋なもので色褪せてしまうものじゃない。
お父さんもお母さんも、受験を経て立派に成長したあなたのことを、誇りに思っていることだろう。
勉強を続ける生活の中で、いろんなことを学んできた。学問を続けていくためには自分が努力しないといけないけれど、自分だけではどうにもならないことも知った。お父さんやお母さん、ともに支え合って高め合う仲間、そういった人達の存在が必要なのだよね。周囲に感謝して、自分を見つめていくことが、学問の本質。受験はそのことを理解するためのもの。
頑張ったあなたには、素晴らしい中学生活が待っている。またしっかりと努力して充実した時間にしてほしい。部活や習い事などいろいろなことに挑戦できるかな。楽しい時間にしてください。
勉強も頑張ってほしいのだけれども、不合格であったことに対してリベンジしようという気持ちにはならないでほしいんだよね。そういう気持ちでは学問は大成できないから。
すべてに感謝して、学問ができることに感謝して、一歩一歩進んでいくのであれば、立派な大人への道を進んでいける。
6年後には大学受験が待っている。大学受験は中学受験と違って、結果がすべての世界。言い訳が一切きかない世界。
それまでに自分をしっかりと磨いておければいい。今度は人間力が問われる入試だから。
6年間でどんな成長が出来たのか、その全てが試されるよ。
これから、諸君がどのように育っていくのか。お父さんもお母さんも周りの人達も、期待して見守っています。
幾太郎もこのブログの向こうで見守っています。
いくた