中学受験の落とし穴・・・夏休み後に成績が急落することがある | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

センセーショナルなタイトルにすると、記事は読まれるのでしょうか?という実験でもないのですが。

 

夏休み後に成績が一気に下がってしまう生徒がいます。どのくらい下がるのかというと、全科目偏差値が10くらい下がることがあります。一科目だけではなく、同時多発的に下がってしまいます。この現象が起こる前に、事前予告しておこうと思って、この記事を書いています。

 

記憶が曖昧なのですが、漫画”二月の勝者”でもこの現象については触れられていたかもしれません。

 

夏休みには、様々な事項について復習を行います。知識事項が復活するとともに、様々な知識が網目状に繋がりを持ち始めることになります。知識が纏まって、受験態勢へと向かっていくことになります。

そうすると、見えることが増えてくるのですよね。道具が増えていきます。今までならば単一の道具を振り回すしかなかったのに、様々な解法が見えてきます。ただし、その定着度までは十分ではありません。結果として、今まで出来ていたことも間違ってしまうことがあるのです。知識が纏まっていく過程には、知識が絡まってしまう時期もあるのです。

これにより、成績は下がるかもしれませんが、受験へと向かう重要な過渡現象ですので、よい方向に向かう兆しです。知識獲得から成績向上まではリードタイムが存在します。しばらく経過すると、利息を伴って成績も上昇していくことでしょう。

 

しかし、悪い成績の下がり方をしてしまう生徒もいます。

夏休み以降は、模試なども本格的に実戦的な態勢になっていきます。これまでは付け焼刃的な知識で乗り越えられたのですが、いよいよ直前期になって身動きが取れなくなってしまうことがあります。この状態は構造的な欠陥なので、受験まで半年に迫ったこの時期から改善させるのは極めて難しいものです。勉強をするということの意味や意義を取り違えてきたことによるものですから。

 

この違いを判別する方法があります。昨年の関東での講演会や今春のワンデーセミナーでは私からお話しました。

判別方法について知りたい方は、メッセージでご連絡ください。

 

いくた