この質問は本当によく聞きます。
物理は、私たち理系特化人間には、全くチートな科目です。コスパが非常によく、学習時間が短くても高得点を取ることができます。しかし、物理で泥沼に嵌ってしまう人も少なくありません。
物理だけどうしてもできない人もいるのですよね。私の教え子の中にも、物理のために医学部を諦めた生徒もいました。
実は私自身も、高校2年生から3年生の夏にかけて、物理ができなくなってしまっていたのですよね。学校の定期試験で赤点付近を漂っていました。なぜそうなっていたかというと、物理という科目を間違って捉えてしまっていたからです。
物理は公式を暗記したり解法をコピーするものではないですよね。私もその辺りを勘違いしてしまって、書店で公式集など買ってきて、ひたすら覚えて、使ってみたり使えなかったりしていた時代がありました。
高校3年生の夏期講習で、河合塾の授業を受けたときに、私の勘違いに気が付きました。
「物理というのは、その現象を物理的に捉えればいいだけの科目なんだね」
一旦気が付いてしまえば、私はそもそも理系人間ですので、物理の成績はあっという間に伸びました。半年後の受験のときには、最も得点源となる科目にすることができました。
しかし、これは私がそういう特性のある人間だからです。小学生の頃から物理的なものの考え方が好きだったので。
自分自身の経験や、教え子の状況などをみて、私は物理を簡単にはお勧めしないことにしています。
物理か生物の選択については・・・
片方が得意で片方が不得意ならば、迷わずそっちを選択する
両方とも得意であれば、物理選択をお勧めする
両方とも不得意であれば、生物選択をお勧めする
もちろん自分の志望する専攻にもよるのですが、そもそも物理が苦手で機械工学や電気電子系なんて地獄だと思うし、生物のことは私は分からないけれど同様のことがいえるでしょ。
そもそも物生選択のときには、まだ基礎科目しか履修していない状態だと思うんだよね。
物理基礎は、物理本編と比較すると・・・ツミキ遊びのレベルじゃないかな。それで苦手ならば・・・どうだろう?
医学部入試でも物理必須の大学は全国で7大学あるけれど、残りの75大学はOKなわけだし。(生物必須の医学部はありません)
いくた