私は人の親になったことはないので | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

親子の関わりはそれこそ各家庭のポリシーがあって、他人が口を挟むことではないし、何が正解なのかは決まっていないだろう。

 

勉強しない子供に「勉強しなさい」と言うかどうかという問題。

言わない方がいいというのが定説なのかな。でも言わないとズルズールになってしまうこともあるから。

 

私は言ってもいいと思うんですよね。親として将来を心配しているということを伝えてもいいとは思うんです。それをどのように伝えるのかは難しいですが。「勉強しなさい」と言ってもいいでしょうよ。

 

でも、親に言われて本当に勉強しているのであれば、私は凄く心配になります。

そうですよね。高校生になっても親の言葉に素直に従って勉強する子供は素直で良い子・・・には思えませんよね。むしろ何か問題があるのかと不安になります。

親から"勉強しろ"と言われて、もちろん勉強しないのであれば、正常な生育状態であることに安心します。



高校生にとって勉強することが大切だということは、多くの人にとっては言われなくても分かっています。親が"勉強しろ"というのは全くの正論だと理解しています。

しかし、高校生はもう半分大人です。大人の世界で正論を振りかざす人はどう思いますか?それは正義の味方ではなくウザい人ですよね。だから親の小言はウザイのです。


大人の世界では、正しいだけのことは言ってはいけないルールですよね。正しいタダシーだけを連呼すると、どんどん賛同者が減少するのが世の中の決まりです。


だから、正しいことは言わない方がいいんです。学習指導でも同じことが言えます。指導員が正解を言ってしまったら負けです。その時点で自分のものには出来なくなってしまいます。

ヒントは与えても、正解は言ってはいけません。自分が見出したという意識があれば、理解は深くなります。


勉強でも人生全般でも、他人から仕向けられたことは本質的には達成出来ないことが多いですよ。でも、自分で気が付いたと思っていることは達成度が高いでしょう。

だから、親御様の気持ちもストレートにではなく、あたかも本人が自発的に思ったかのように出来たらいいですよね。


私達はその辺り、学習指導でも、印象操作で何とかしようとしているんですよね。

学習指導員は学習誘導員なので。


いくた