推薦状と自己推薦文 | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。


今年も受験生の推薦状を書き終えました。
推薦状を書くのは、親や親族でもいいし、高校の先生でもいいし、予備校の先生でもいいことになっています。
それぞれ一長一短があるでしょう。親が書くと主観性が強過ぎて親バカ文になることもありますし、関係が薄すぎれば客観的過ぎて本人像が見えない文にもなります。

私は生徒との付き合いはまだ半年弱ですから、踏み込み過ぎた内容は書けないですし、本人の全体像が分かっていることはないのですが。本人から自分の特性を聞き取りして。

1200文字ですが、だいたい1時間くらいでしょうか。それ以上考えても、物語要素が増えて嘘になってしまうし、盛り過ぎは良くないですならね。もちろん長所を盛り込みますが、短所も織り込みます。コントラストがないとボヤけてしまうし、長所ばかりの推薦文なんて嘘臭い。

そして、本人に渡して修正して仕上げ。本当にあっという間に終わるのですが。早く仕上げることには意味があって。その後に本人が自己推薦文を書くのですが、その参考にさせてあげるわけです。

自己推薦文は、私達が書く推薦状より遥かに重要度が高いのですが、高校上がりの子なんてちゃんと書けないですよね。もちろんアドミッションポリシーは意識しないといけないけれども、その上でどう書くか。
アドミッションポリシーをなぞって書くだけでは、本人像が見えない空虚な文になってしまいます。その点の指導は、スタッフに任せてしまっているけど。

医学部入試の志望書や小論文を軽く見ている人もいるけれど、私が入試審査をする立場ならば、その人の書いたものを厳しくチェックするだろうね。そういった真の能力は一朝一夕では身につかないから、その人のことが浮き彫りになる。

いくた