オンライン授業の問題 | 中学入試と医学部入試の道の駅

中学入試と医学部入試の道の駅

小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

今年はオンライン授業を何度かさせてもらって、分かってきたことがある。

 
まず個別指導に関しては、オンラインはうまく使えば、効率のよい指導が可能だと感じている。生徒に良い具合の緊張感も伝わるので、学習効率を高める程度のハリのある授業ができる。
最初のうちは、相手に声が伝わるかが不安で、デカい声を張り上げてやっていたので、いつも疲れていたが、今は普通の声でやっている。
 
対して、オンラインでの集団授業は、まだまだ改良せねばならない。生徒が単なるオーディエンスになってしまうことが多い。それならばビデオコンテンツと変わらない。
この場合、学習効果も上がらず、達成感も低く、徒労感が高く、眼精疲労MAXになってしまう。
 
この対策として一つ考えたのは、授業中にミニテストを挟むということ。これにより緊張感は出る。
しかしどうしてもうまくいかないのは空気感なんだよね。授業はもちろん先生がメインで進んでいくけれども、少人数授業は全員の意見交換で進めていくのが良いところ。これはなかなかやれない。
 
今日の記事は、大学受験生を想定して書いたのだけれども、中学受験生ならばもっと大変な問題だろう。子供がwebで何時間も連続で授業を受けるなんて、疲労度がハンパないと思うな。リアル授業ならば、疲労感と達成感が綯い交ぜになって高揚感を生んだりすることもあるけれど、webでは期待できない。
 
ある情報筋からの話では、来年からオンラインを全面に売り出していく方針の塾もあるらしい。でも、子供にオンラインだけというのは難しい面はある。コロナ前からその方法をとってきている塾であれば、オンラインの難しさも織り込み済みだと思うのだが、にわかにやってきている塾ではそんなに簡単にはいかないと思う。ウィークデーはオンライン、ウィークエンドに対面とかそういうやり方は考えられる。
 
そもそも大学受験でも、ビデオコンテンツだけでやっている某予備校は、実績が壊滅的であることを思い出さねばならない。
 
いくた