””塾講師に向いている人、向いていない人””の続き | 中学入試と医学部入試の道の駅

中学入試と医学部入試の道の駅

小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

 

学習指導員というのは、自らの理念によってどのようなベクトルを形成するかが変わってくるもの。しかし、企業内の一員として学習指導員をしている場合、企業の方針が自らの方向性と二律背反になることは多い。
 
やはり企業としては利潤を追求せねばならないものであるから、それに沿った動きをしないといけないこともある。"二月の勝者"でもそういった表現は多いよね。
企業の利潤追求と、生徒への恩恵が同じベクトルならば問題ない。しかし、そうではないことも度々ある。
 
塾によっては、従業員のボーナスの指標に季節講習の受講率を加味しているところもある。そういったことになると、指導の理念より優先されてしまうこともあるよね。それは仕方ない。
 
今、私が勤めているところは、そういった査定はない。だから安心してやれる。逆に営業担当は大変だろうけど。
 
私が一番長くお付き合いのある家庭教師派遣会社。そこに登録したのはもう16年前のことなんだけど。
サインするときに私は言ったんだよね。
「会社の利益とご家庭の利益とが相反する状態になったときには、私は間違いなくご家庭の利益を優先したアドバイスをしますがいいですか?」
まだ私は駆け出しの指導員だったのだが、生意気な私の言葉に担当者は「それは当然のことです」と言ったのだよね。だから今でもその会社とは付き合いがある。さっきも電話があって、提出した書類が間違っていると怒られた(笑)
 
私は利益相反のときの話はサインする前に必ず担当者に尋ねることにしている。私が派遣されていくときには、私は会社の名前を背負っているのだが、私自身の名前も背負っているから当然のことじゃない。
 
いくた