私は完全個別指導については、あまり賛成していない | 中学入試と医学部入試の道の駅

中学入試と医学部入試の道の駅

小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。


医学部に合格するためには、自分が出来そうなことの1歩先のことを継続していくべきだということは上の記事で述べた。

じゃあ、自分に合った学習計画を設計してもらいながら、個別指導を受けるのがいいのかというと・・・私はそのようには思っていない。

完全個別指導は一見すると最適化されたプランニングがされそうだし、無理なく進めていけそうにも感じるが。その特性自体が合格を遠ざける要因にもなっていると思う。

大学受験は医学部受験に限らなくても、激しい負荷が掛かってくるものである。一見不可能に感じることをやっていかねばならない。一見不可能に思えるが何とかやれることこそが、1歩先という意味だ。"無理なく合格へ!"という考え方では、無理のない手頃な合格しかつかめない。

無理なところに1歩だけ踏み込むことが大学受験のプランニングであるが、個別指導のプランニングでは、そこまで踏み込めないこともある。逆にそこに踏み込んでしまうと、難しさから拒否感が生まれて、指導員と生徒の不和すら生んでしまうこともある。

不可能に思えることを進めるためには周りからの影響も必要だと思う。
"ギャルみたいなネーヤンが涼し気な顔をしてやっているのに、俺がやれないなんて、あり得んわ〜"
みたいな気持ちね。

受験は個人戦であることは間違いないが、集団の力を活用することも必要だと感じる。
限界に挑戦する人達の中でこそ、限界突破がうまれてくるものだ。

ただ、これには例外はある。既に無理しない範囲に志望校がある場合、具体的には模試での判定がB判定以上の場合、このときには個別指導を自主トレーニングのペースメーカーとして利用していく手段は効果があるだろう。
というより、B判定で不合格を喫した人は受験の厳しさを知っているし、自分で自分を追い込むこともできるだろうしね。

いくた