Σについて考えてみるⅡ | 中学入試と医学部入試の道の駅

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東海中学が反騰、南山女子が反落、滝中学が続落、全て幾太郎の予想はハズレであった。そんな私の考察を聞いても仕方ないかもしれないが、一応書いておきたい。

現在のところのΣの概況として、Zや関西勢の拡大による塾生の減少が続いている。これはもう仕方ない。今後もそうなっていくだろう。
徐々にZも教室数を増やしているし、Butchも浸透を狙ってくるのだから。
(現在Σ39校、Z15校、H6校、Butch4校)

上位三校の合格者数はいう五年前と比較して3割以上減少した。だから地区トップシェアとは言えないけれど、実はそれでもかなりのシェアではある。

じゃあ、中学受験の塾としてΣを選ぶか選ばないかということだけど。
私の考えとしては、

今Σ生ならば、なんらかの不満がない限り、受験実績だけを見ての転塾は避けるべき。

今後Σへの入塾を考えるならば、計画を練って考えるべき。

私の考え方では、転塾を考えるべき局面は、塾の実績への不満ではなく、塾のコンテンツや先生に不満がある場合に限定されると思う。つまり転塾はなるべく避けたいということね。いろいろとリスクがあるから。リスクを犯すくらいなら、もっと他の手立てを考えた方がいい。
例えば、南山女子を目指している場合、Zの方が20人多く合格しているが、ΣからZに転塾して20位順位が下がれば、意味がなかったということになる。

対して、これから入塾する人は考えた方がよい。Σが生徒数を減らしていることの影響は、来期ではなく、もっと先に出てくるものと思う。
すぐにコンテンツが劣化するとは考えにくいが、徐々に時間をかけて本質的な影響は出てくるだろう。校舎を合併したり。

今年はとりわけ滝中学の続落が痛い。一宮地区は名古屋地区の中学にあまり興味がない生徒も多い。滝中学じゃなければ、公立狙いで一宮高校を目指すなど。わざわざ名駅校のSクラスに通う必要もなく、ひたすら滝登りする鯉を一本釣りする戦略。これならばΣはやりやすいのだが、この数字ではさすがに駅前に流れてしまうわな。

ただ、来期やその翌年については、一つの可能性としてΣを選ぶことはあり得る。人口密度が減少すれば、手厚いフォローがもらえるかもしれないから。コンテンツが劣化したわけではないので、「なんか人数少ないな」と感じたら、逆にいいんじゃないかな。

私としてはΣは東海地区にはなくてはならない存在だと思うのだ。いまだに教室数はZ,H,Butchの合計よりも多い。かつてのGC一強でGCを頂点とする閉鎖的構造から、中学受験の裾野を広げ、利便を広げてきた功績はとても大きい。

しかし10年後のΣがどうなるか、それは・・・分からないけど、何となく分かるな。

いくた