2020年 小さな戦士へ贈る最後の言葉 | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

2020年2月1日は土曜日となったため、関東地区での激戦と、東海地区の伝統の男子校、東海中学・南山男子部の戦いが重なることとなった。

 

これまでに見せてくれた小さな戦士達の勇敢な闘いに、改めて敬意と感謝を表したい。

この世界にいて毎年思うこと。弱冠12歳の諸君がこれだけ頑張れるということに驚きを感じる。目標を持って努力し続けることの偉大さと尊さを、諸君からいつも学ばされている。


中学受験という険しい道。その道を歩み切った諸君。受験は続くがもうあなたは勝利を手にしている。努力の道を最後まで進み詰めることができたことこそが、中学受験の勝利なのだから。


100%努力し切れなかったこともあるかもしれない。でもそれも含めてよく頑張った。

友達と遊ぶのを我慢したり、ゲームをすることを我慢したり、習い事をやめたり、家族と一緒にご飯を食べられなかったり・・・。そんなあなたのことを可哀そうだという人もいただろう。それでもやり通せたね。それは大変なことだった。この大変さは道を歩んだ人にしか分からない。

 

諸君に合格とか不合格とか、もうそんな無粋な言葉は不要。そんなのはどちらでもいいこと。


私は諸君よりも年上の生徒も教えている。大学受験生なのだが。中学受験の合否は大学受験にはほとんど関係しない。中学受験でしっかりと努力することを学んだ生徒は、その合否に関わらず大学受験では強さを発揮している。子供の頃からしっかりと努力できたことが活かされている。

 

でも合格したいよね。みんな合格したいはず。私はもう全員合格でいいと思っている。合格で当然だろうよ。こんなに頑張ってきたのだから。それでも、学問の神様はそんな諸君達を合格と不合格に分けるんだ。最低な神様だと思う。神様の端くれにも置けない最低な輩だ。

しかしそれは神様からの特別な計らいなんだよね。最後まで努力を続けてきた諸君には、一人一人に一番適した道を神様が示してくださるものだ。これは合格か不合格かということで変わるわけではない。最後に決まった道が、あなたにとって一番良い未来に繋がっていることを教えてくださっている。

 

だから結果を心配することはない。自分の晴れ舞台なのだから、自分らしくしっかりとやってくることだけを考えればいい。いつも以上に頑張ろうとか、そういった気持ちではなくていい。普段通りの自分であればいい。

 

でもその前に思い出してほしいことがある。今日まで中学受験の道を歩んでこれたのは、あなたが努力してきたからだけど、あなた一人の力じゃなかったはずだ。お父様お母様がいろいろと尽力してくれたからここまで続けられたのだろう。他にも協力してくれた人もいるね。感謝の気持ちを伝えよう。学問の神様は、あなたに感謝の気持ちが育ったのかもみていらっしゃる。


私はただひたすらに祈っている。諸君が日頃の努力の成果が出し切れることを。


いくた