中学受験ブロガーの皆様へ2 | 中学入試と医学部入試の道の駅

中学入試と医学部入試の道の駅

小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

中学受験の戦いは、あと100日ほどでフィナーレを迎えます。様々な苦悩も葛藤も嫉妬もそして喜びも、想い出になる日が近いです。

 
最後に合格を頂ける御家庭もあるでしょう。しかしそれ以上に多くの御家庭に望まない決定が下されることは、統計的事実として認めざるを得ません。
そうなると、もうブログは消したいですよね。失恋日記なんて読み返したくないものです。
 
しかし、合格がプラスで、不合格がマイナスだとは言い切れないものですよ。むしろ合格したその後に魔物に喰い殺されたり、不合格の後に素晴らしい日々が待っていたりするものです。
 
合格した後に燃え尽きてやる気を失い深海魚
合格した後にお母様が味を占めて大学受験での成功を追い続けて本人が追い込まれてドロップアウト
 
ザマァ〜、メシウマ〜、の声が聞こえてきそうですが。(いやいや、弊ブログの読者様は心ある方々でしたね)
 
逆に残念な結果であっても、中高生の日々は前向きで楽しいものであることが少なくありません。私の統計では、
合否はその後成否とは相関がない。
ということになっています。
 
先日のブログで、ブロガー平均値は一般平均よりも高いとお話しましたが、それでも多くのブロガーのご家庭では100日後に涙を飲むことになるでしょう。
でもブログを消さないでほしいんですよね。放置してほしいのです。(個人情報に不安があれば、非公開などの処置を適宜とりながら)
 
各塾では、合格体験記が配布されますよね。皆さんも読んだことはあると思うんです。でも、不合格体験記はないですよね。
 
例1)四年生から塾に通いました。順調に偏差値が伸びて偏差値は70になりました。時々スランプがあって、65くらいに下落しましたが、最終的には持ち直して、灘中学に合格しました。
例2)塾に入ってもなかなか学習に前向きになれませんでした。ゲームにも流されたし、友達とも遊びたいばかりでした。親も勉強に仕向けようとしますが、子供は子供ですから。でも励ましながら二人三脚で受験を目指しました。目標には届きませんでしたが、有意義な時間でした。
 
例1みたいな奴はクソですよね。破って捨てたくなります。ただの塾のCMじゃないですか。
例2みたいな体験談の方が、後進の参考になります。でもこれは塾の刊行物に載ることはありません。
こういった体験談はブログにしかありません。失敗があって、苦悩があって、葛藤しながら、スクラムは少しずつ前に進んだのだけれども、南アフリカには勝てなかった、いやいやそこまでいかずにサモアに負けてしまった、そういった体験談の方が貴重なものです。
 
だから受験で望まない結果を頂くことになっても、ブログは保存していてほしいのです。その記事を読んで、後進の多くの迷える子羊達は救われていくことでしょう。
そして、失意は必ず人生の糧になって、次の成功を生みます。そのときに、ブログには素敵なあとがきが記されることになります。そうなればユネスコに文化遺産登録されるレベルのレガシーです。
 
失恋の苦い想い出は、甘酸っぱい記憶に変わり、いつかスィートメモリーになりますから。そのときには小さな戦士は、立派な戦士になっています。
 
いくた