受験数学で差がつく要素 | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

大学受験にとって数学は大きな科目であろう。数学を苦手にする人も多い。

#2全統記述も終わって、数学で落としてしまった人も多いだろう。どうして取れなかったのだろうか。自己分析をしている人はそれでよい。もし漠然とした状態で反省もなく、何となくルーティンを継続してしまっている人は要注意だ。

 

数学で得点できない理由を以下のように分けてみた。

 

①計算力が不足していること

数学にとって計算力というのは本当に大きな部分を占める。模試で計算ミスをして点数を落としてしまっても「単なるミスだから次は大丈夫」とか思ってしまうと、次も失敗する。これは繰り返されて、結果として入試で大量失点に繋がってしまう。

入試でのヒューマンエラーは死を意味する。他者と差を付けられてしまうからだ。難問が出来ないのは差が付かない。出来ることを確実にこなせれば、数学での合格ラインにはすぐに近づけるものだから。

 

②問題が読めていないこと

これが非常に多い。本当に多い。題意を捉えれば常識的に分かること、たぶんこれが一番大きく得点差に繋がっていると思うんだよね。

数学ってそういうことばかりじゃない?模試でも入試でも、後から考えて「これは難しかったな~」って思える問題は点差に繋がっていないことが多い。国公立医学部の入試でも、常識論で合格者平均くらいまではいける。

 

③本質的な数学力や発想力の欠落によるもの

これはもちろんある。数学力が爆発的にある人は、どんな問題でも見通せてしまえる。つまり難問でも暗算で解いているようなものだ。

天才と比較しても仕方ないけど、そこで合否が決まっているとは考えられない。高校数学程度で数学的センスが問われることなんて稀だわ。東大だと毎年一問くらいはそういう問題もあるかな〜程度。

 

 

このように数学ができない理由を挙げてみたのだけれども、どのタイプであろうか。③だと思っている人も多いかもしれないが、まあ99%は①か②だよ。東大の数学で満点を狙う人ならば③かな。

 

数学という科目が入試で果たしている役割は

ごく一部の数学強者を選抜することと、あまたの勘違い数弱者を消去すること。

時々、数学の強さで圧倒して受験に勝つ人もいるのだが、それは少数でありそれを目指す必要なんかない。常識的に出来ることだけで、数学でのアドバンテージは取れるもの。

消去法の対象にならないようにすればいいだけだわ。

 

いくた