kiri先生のデータバンクにお邪魔しています。
今年の岐阜大学の入試問題が入手できたので、私も解いてみました。しかし、なんと眠たい問題なのだろう。
kiri先生の見解では、16大学中最も簡単な問題だったということですが、簡単過ぎますがな。問題を読むだけですぐに解き方が分かるし、鉛筆を握って一生懸命にやりたくなる問題が一つもない。授業の題材に使えそうな問題も見当たらない。
このような入試問題になっている理由も何となく分かります。
この問題は、医学部・工学部は共通問題で、他学部も数Ⅲ以外は共通問題です。
岐阜大学の医学部入試はかなり特殊で、推薦入試と後期入試に多くの定員が割り振られていて、前期入試は全国最小定員ではないかと思います。
推薦入試では地域枠が大きく地域医療の人員確保の為に重視されていますし、後期入試は京大・阪大レベルの前期入試に残念だった人の敗者復活戦となっていて、高偏差値激戦区です。つまり前期入試が若干軽視されている傾向があります。
そうなると、工学部や教育学部などの募集人員が多めの学部に注力されることにもなりますが。
残念ながら岐阜大学は医学部、獣医学部などを除くと地盤沈下が激しいのです。
工学部に関しては、名古屋大学・名古屋工業大学に上位層が流出しまくり。差別化できないコンテンツしかない。就職を考えれば名古屋の私立大学の方が魅力的になってしまう。完全にオワコン。
教育学部は、教員採用試験にも力を入れる近くの私立大学に偏差値でも後塵を拝する状態で、光が見えない。
岐阜大学の前期試験が簡単過ぎることは、人気が落ちて偏差値も落ちてしまった状態での学力選抜試験を成り立たせるための方向であったことが、原因であったと思われます。
いくた