小学生の頃は、分配法則が苦手だった | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

私が中学受験をしていたのは30年以上前です。算数は得意だったのですが、分配法則は苦手でした。そもそも今考えてみると、中学以降に「項」の概念が登場しますが、小学生にはそれがないので難しかったわけですね。

具体的には、
2+3を2倍すると、4+6になるのに、
2×3を2倍しても、4×6にはならないことです。
このあたり、小学生には分かりにくいじゃないですか。

分配法則は、2×3+2×5=2×(3+5)=2×8
のように計算することです。これは中学以降ならば、同類項の計算または因数分解ということで考えられるので、まあ大丈夫なのですが。小学生にはね。
中学入試では円周率絡みの分配法則は日常茶飯事にやらなきゃいけない。やらないとかなり計算エラーのもとになるし。
もちろん分配法則がメインテーマの問題もあります。

そこで私は、とにかく何度も言い続けるんですね。
7×5+7×3と問われたら「7が5個と7が3個で合計何個なんだ?」
6×4-6×2と問われたら「6が4個から6が2個を引くと何個残るんだ?」
5÷3+7÷3と問われたら「5を3で割ったのと7を3で割ったのを合わせるとどうなるんだ?」

そんな風に何度も話しているうちに、自分でできるようになります。公式でみると分配法則は分かりにくい。でも、具体的に話しながら問題を解けば、コツは掴めると思います。

△×○+☆×○=(△+☆)×○
○×△+○×☆=○×(△+☆)
△÷○+☆÷○=(△+☆)÷○
○÷△+○÷☆=○÷(△+☆)

上の4個のうちで間違っているものが一つあります。グシャグシャと問われると混乱してしまいそうですが、理解が及んでいるのであれば、一番下の式だけは道理が通らないことは容易に分かると思います。

いくた