今年の私の生徒で、私立医学部入試の当落線上をさまよっている生徒がいる。一次合格は出るものの、あと一歩決めきれないでいる。
その生徒は、うちの予備校2年目で、去年は合否を争うところまではいかなかったものの、今年は仕上げるつもりでやっていた。
ただ、本格的にエンジンがかかるのが遅かったんだよね。夏くらいまでは、形は努力している体だけど、なかなか身が入っていかなかった。
秋口にはやっと気合いが入った様子になって、ギリギリ間に合ったとは思ったが。今のところ決めてに欠いている。
エンジンがかかるのが遅かったのも痛いが、もう一つ誤算があった。去年の入試のあと、教習所に行ってしまったため、スタートダッシュを決められなかったんだよね。あの時期があれば、いろいろとやれることはあったんだけどな。
実はこの時期、今年の入試の結果が決まる時期ではあるが、もう来年に向けて、重要な時期でもある。予備校が開講されたあとは、カリキュラムをこなしていくのが大変で、自主トレーニングに充分な時間が使えない。
今年一年受験生をしていた人は分かると思うが、春先の学習は、その後至るところでジワジワと効果を発揮する。利息の高い預金となる。結局、それを得られなかった影響は、ジワジワと効いてきたな。