岐阜のとある公立高校での話 | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

これは10年くらい前かな?(若干ぼやかしておく)の話。

岐阜のとある公立高校の校長先生が勇退の年であった。教職員は勇退の花道を飾るべくある計画を行った。
「国公立大合格者を多数あげよう」

進路指導は国公立大向きのもの一色となった。私立の指定校推薦を希望すると裏切り者扱いされる場合もあった。進路指導部は「受験は団体戦」を掲げた。

親御様にはこのように説明した。

名古屋地区の私立に進学した場合、自宅通いであれば下宿代は掛からず安くなると思われるかもしれない。しかし、通学時間が長いので、途中から下宿する人も多い。結局、私立の学費と下宿代のWパンチになってしまう。
それならば、最初から遠くても国公立にすれば学費面だけでも安くなる。

まあ、多少の道理は感じるけれども。
だからといって希望もしていない大学に飛ばしてしまえば、その生徒の人生が変わってしまう。更に、遠方の大学に行ったら卒業後にこちらに帰ってくることも難しくなるかもしれない。


勇退の花道プロジェクトの結果はどうだったのかというと、教職員の狙いはバッチリ決まった。国公立大合格者数は、前年の2倍にもなった。
しかしこれでよかったのかな?

この年、私はJK3年を指導していたのだが、コソコソっと指定校推薦をもらって、希望する大学に入学させていった。競合相手がいないから逆に楽勝。
そして希望していた教育学部、教員採用試験も一発合格、3年前には結婚したとの話を聞いた。
だいたいさ、女の子を遠方に出すなんて、相当の理由がない限り、親御様はあまりいい思いはしないよね。地元大学から地元教員で地元で結婚。そして結婚の年には妹さんも私の小細工で地元の大学合格。お母さんとしては願ったり叶ったり。


進路指導を悪く書いてしまったけれども、それがアドバイスをもらうという程度ならば、とてもいいことよ。ただ、自分の将来のことだから、しっかり意思を持たねばならない。

いくた

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