セーフティコントロールは必要 | 中学入試と医学部入試の道の駅

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小さな子供が健気に全力で取り組む中学入試。将来を掴み取るために必死で闘う医学部入試。予備校で数学を教える私が全力で応援するブログです。

先日の記事でも書いたが、中学受験は大いにチャレンジしてもらっていいと思う。勝てればいいが、負けてもそこから立ち上がっていければ、貴重な経験を積める分、勝利より価値があるかもしれない。
逆に自分の行きたい学校にチャレンジすらせずに回避したらどうなるかの方が心配だわ。

私は大学受験の進路指導でも、第一志望を譲ることだけは合格の可能性に関わらず避けるように言っている。人生に後悔を残すかもしれないからだ。国公立大受験はセンター次第で出願可否を考えねばならないが、それでもセンターの結果が出るまでは絶対に引かせない。

中学受験で第一志望を降りてしまえば、

・私はチャレンジ出来ない弱い人間だ
・親に諦めるように言われて受け入れたのが失敗だった

こんな風に思うことが人生の中で一度は来るだろう。そのときにわだかまる気持ちを解消できるだろうか。

実際にチャレンジして失敗すれば、

・親が止めてくれないから失敗した

と思うことがあるかもしれない。でもこれならば、自己責任だったと諦められるだろうし。


その上で、中学受験では親のセーフティコントロールは必要だ。つまり、合格出来なかったときに、どのような対処をするかを考えておくこと。

東海地区では、これは割と簡単だ。何と言っても併願パターンが圧倒的に少ない。受験前に子供と話し合っておくことも出来るだろう。どの中学ならば進学する、そうでなければ高校入試でリベンジするなど。

しかし、関東関西地区は、併願パターンが多いので、それが難しい。事前に話し合っておくことも難しいかも。
だから、全ての起こりうる事態を予測して、どのような対応をするかを考えておかねばならない。中学受験は、合否に関わらず、すぐに新しい生活が始まるので、グダグダしているとズルズルになる。これだけが、心配なのだ。

私は中学受験も見ているし、その後もたくさん見ているので、中学受験の成否が合否と一致しないことはよく知っている。
合否に関わらず、その後が重要なのだから。

いくた