しかし、定着させる記憶力には問題がなかったので、模試には間に合っていた。当時の塾では、毎週のテスト結果はクラス評価の対象外であったので、私にとっては良かった。
中学高校時代は、もっと厳しかった。毎週の英単語テストは全然できない。社会科の定期試験は、学年最低レベル。本当に最下位を取ったこともある。
記憶系科目は本当に時間がかかった。しかし、一度定着したことは長年経っても忘れない。だから、10年ぶりに物理を指導することがあったりしても、全然大丈夫。
しかし、メーカーで働いているときにも、短期記憶が弱いことは酷くハンデキャップとなった。なぜみんなうまくこなせるのかが不思議だった。
記憶系が苦手なのは、物事に対する集中力がないからだと思っていた。人と比較すると明らかに継続できないのだ。しかし、一度執着すると満足いくまでこだわり続ける。興味を持ったら、地の果てまで追い続けるのだ。
他人といろいろな違いがある自分、しかし単に個性の一部分としか思っていなかったのだが。
つい先日、発達障害に関するホームページをみていた。すると、そこに書いてあることが、私のことを言っているかのようだった。
妻にその話をしてみると、
「私は前からそう思っているよ」
なんと、そうだったのか。
私自身も腑に落ちた瞬間だった。
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