頭の中には、やりたいことがいくつも浮かんでいる。
どれも中途半端じゃなくて、ちゃんと好きだと思えるものばかりだ。
でも現実は、その中からいくつかを切り捨てて、一つの道を選ばなきゃいけないらしい。
取捨選択という言葉は、あまりにも簡単に使われる。
まるで要らないものを片付けるみたいに。
でも僕にとっては、どれも簡単に切り捨てられるものじゃない。
選ばなかった瞬間に、その未来が間違いだったみたいに消えてしまう気がしてしまう。
本当は、全部を抱えたまま進めたらいいのにと思う。
それが無理だという現実も、ちゃんと分かっている。
大学受験や将来という言葉が出てくるたびに、世界が少しずつ狭くなっていく感じがした。
選ぶことは前に進むことなのに、同時にたくさんの可能性を失うことでもある。
夜、窓の外は静かだった。
こんなふうに何も決めなくていい時間が、ずっと続けばいいのにと思ってしまう。
それでも時間は進み、明日はやってくる。
暗闇の中で、その当たり前を思うほど、胸の奥が少しだけ痛んだ。
その痛みを抱えたまま、今日も眠りにつこうとしていた。