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令和6年2月12日のPON太の「こころの音楽室」第550回は予定を変更して、先日亡くなられた世界的指揮者、小澤征爾さんの追悼の回としました。

7年前に亡くなった、フィルハーモニックオーケストラ・長崎の初代団長、小山大作は桐朋学園音楽大学に学び、小澤征爾さんの後輩ということになります。小山は、サイトウキネンのメンバーとして、1989年のヨーロッパツアーから参加しています。

フィルハーモニックオーケストラ・長崎の第10回記念定期演奏会のプログラムに小山が次のように書いています。

…思い起こせばブラームスの音楽とは不思議な縁があります。1987年、ジュネーブ国際コンクールを受けにヨーロッパをファゴット片手に一人旅していた私は、偶然にもウィーンで小澤征爾指揮のサイトウキネン・オーケストラのブラームスの交響曲第1番を聴き、その凄まじさに感動しました。その2年後に自分がメンバーとして、3人の先生(ライスターウォルト中川良平)とご一緒することになるとは夢にも思ってみませんでした。サイトウキネンで演奏した曲の中でとくにこの第1交響曲は何か特別で、90年のヨーロッパツアーと、92年松本での天皇皇后両陛下ご臨席での演奏は生涯忘れえぬ感動深いものになりました。桐朋やサイトウキネン、ヨーロッパで学んできた音楽を後輩たちに伝えたいとの思いから郷里の長崎に帰り、今はこのオーケストラを指導する機会を…

小澤征爾さんにしても、メンバーだった小山にしても、ブラームスの1番は特別な思い入れがあったのではないでしょうか。

 

お聴きいただき」ましたのは、

小山大作指揮、フィルハーモニックオーケストラ・長崎の演奏のライヴ録音で、

 

 第11回定期演奏会(2012年9月9日とぎつカナリーホール)から

  • チャイコフスキー/弦楽セレナード ハ長調より 第3楽章 ☞ 一部を聴く 

 第10回記念定期演奏会(2012年3月18日とぎつカナリーホール)から

  • ブラームス/交響曲第1番ハ短調
           (コンサートマスター・木野雅之) ☞ 第4楽章を聴く

  でした。

 

来週以降は「冬から春へ/短調から長調へ」のシリーズをお送りします。お楽しみに!