煙が目にしみる | フィラデルフィア ICM 便り

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ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

世の中、どこも禁煙傾向にありますが、多くのクライアント達はそれに逆行しています。

ほとんどのクライアントが愛煙家。しかも、超の付くヘビースモーカー。

クライアントの一人に毎月、$100の予算でタバコを購入する人がいます。

私が毎月、この人に付き合って、バンクチェックを換金して、タバコを買うのを確認するんです。

いちどに購入できるタバコは16箱ほど。$100でこれが限度です。大量の購入に店の人に呆れられたこともしばしば。

これが2週間くらいしかもたないのよ。

しかも、それって、ホームがタバコを管理して、一日ひと箱だけを何とか徹底させて、ようやく、2週間くらい持つだけなの。

この人、放っておいたら、恐らく1日5箱でも吸う人です。
ホームでもタバコをもっとよこせと、スタッフに怒鳴るくらい。

エグい痰の絡む変な咳もずっとしてるし、最近は呼吸も楽ではない様子。
肺にかなりの負担がかかっているのは一目瞭然です。

医者に診てもらうのも長年、拒否しているので、どうしようもありません。

こんな例はこの人だけじゃないのです。

多くのクライアントが福祉金のみの限られている予算で毎月暮らしながらも、多額のお金をタバコに費すのはゼッタイやめないのです。

こちらで人気のタバコはNew Portというメンソールたばこ。
ひと箱¥6.50から$7くらいするって言えば、お金がどれだけすぐに飛んで行っちゃうか分かるでしょ。

なぜ、そんなにヘビースモーカー多いのかって?

することないから、とかじゃないんですよ。ま、それでヒマをつぶしてるのもちょっとはあるけどね。

ニコチンはどうやら、メンタルイルネスの症状をちょいと緩和する効果があるようなんです。
そういうリサーチ結果も報告されています。

クライアント達も実際、私にそのように言って、もうお金がないからタバコを買ってくれと訴えることもあります。ムロン、買えませんが。

ドラッグやコーヒーなんかも同じ理由で、やめられないパターンもよくあります。

一種のセルフメディケーション、自己療法ですね。

メンタルイルネスのせいで、健康な人が普通に経験する、嬉しい、幸せ、といった感情が難しくなる、いつも鬱気味か不安に翻弄される、幻聴に毎日を支配されるという暗闇をタバコやドラッグなどで、軽減しようとするようです。

最近、新型のエレクトロニックシガレットが至上に出てきています。

味もメンソールなどあるし、煙まで出るらしい。
それで代用できないかと、何人かのヘビースモーカー達に話しているんだけど、やっぱりホンマもんのタバコじゃないとイヤみたい。

タバコ依存は、なので一筋縄ではいかないモンスターです。





フィラ南西部。
南西部でもこの辺りは車通りが激しい、何にもない所...と思っていたら、数年前から建売住宅の群れができ始めたんです。
でも、こんなへき地に住むのは不便そう。













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