オーダーメイドの信頼関係 | フィラデルフィア ICM 便り

フィラデルフィア ICM 便り

ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

クライアントにクビにされたり再度、受け入れられたりはICMにとってはよくある出来事。


クライアントは色んな理由で不機嫌になって、


アンタなんかに付きまとわれとうないわ。もう顔も見たくない言うとるやろ。失せろ!ショック!


なんてICMを怒鳴って、クビにするんですわ。


それで数日後にはコロッと態度を変えて、助けを求めて来たりするの。こちらも慣れたものだから「またジェーンにクビにされたわー」なんて同僚同士で話すこともあります。


クライアントとICMの相性というものもあるので、時にどうしても信頼関係がうまく行かない時はICMを変えることもあります。こういうのはクライアントが女性のまたは男性のICMの方がうまくいくとかで起こることが多いですね。


特に女性クライアントの場合はレイプの経験などで男性ICMは御法度であったとか、その反対のケースが担当ICMが決まって、働き始めてから判明したために変えたりする事もあります。


先日、私のクライアントの住むグループホームのソーシャルワーカーがいきなり、


「彼女がね、私を嫌ってるみたいなの。どうしてそうなったのか分からない。きっとミスコミュニケーションが発端と思う。うん、そうに決まってる。」


と感情的に訴えてきたのです。ガーン


このソーシャルワーカー、それまではこのクライアントといい関係を持ってると自信があったようなので、混乱しているのがあからさま。


当のクライアントと三人で話したのですが、きっかけは何にしろ、このクライアントは今の時点では、このケアプロバイダーを信用してないのです。なかなか頭の切れるクライアントなのでシャープな表現で辛らつな物言いをして、ますますこのソーシャルワーカーを落ち込ませる羽目に。


シャープと言っても妄想などで判断力は相当、乱れている人です。なので、ケアワーカーはクライアントが表現することを個人的に、感情で受けてしまっては失敗なのですが、このソーシャルワーカーはノックアウトされちゃった様子。


なんとこの人、翌日に私にメールまで送ってきて、


「なぜ、こうなったのかはっきりとは分からないわ。このクライアントはあなたを信頼してるみたいだから、あなたからどうしたらいいのかアドバイスをもらいたい。どんな助言にでも耳を傾けるつもりよ。ぜひ、どうしたらいいのか教えてね。」モグラ


女学生の悩み相談かいおとめ座


こりゃ、大変です。そんなにクライアントの不条理な「あんた、キライよ」に感情的に反応しては、この商売、出来まへんでー。


ま、確かにね、ホームのソーシャルワーカーにしろ、ICMにしろ、それぞれのクライアントと二人三脚で歩んでいくので、クライアントの爆発を至近距離で受け止めるのもラクじゃない時もあります。私も何度も「あー、勘弁。」という経験があります。


とにかく、この信頼関係を築く過程はクライアントの性格や背景によってオーダーメイド。やり方も人それぞれ個性があります。なので、答えは単純じゃないよ。おやしらず


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今日訪れたNorth East Phillyの一角。

それなりに整ってる住宅地です。写真では分かりにくいかもしれないけど、この辺りの家は二つの家がひとつの建物に壁で仕切られて引っ付いているような構造の住宅が多いんです。なので各所帯のドアが建物の左右にあるのがわかるかな。お隣の物音が壁を通して結構、響くと思うんだけどねぇ。