修羅の怒り | フィラデルフィア ICM 便り

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ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

今日午前中いっぱいを割いたクライアントはドン引きに調子の悪い日の真っ最中。雷



人によってはメンタルイルネスの症状がかなりマイルドな時期と嵐の時期のサイクルがハッキリあるんです。


今日のクライアントは数週間ごとに嵐が激しくなって、妄想や「声」への反応がひどくなる人。今日は医者のアポがあったんだけど、このひとはそれどころじゃない。このクライアントとの会話は吹雪状態で、こっちの言うことがきちんと把握できてなくて怒るばかり。こういう時は当たらず触らず、ムダな意見交換は御法度。本人をもっと怒らせるだけ。昔、誰だったかに言われたけど、


「人の怒りは30分も持たんもの。相手が怒ったら、頭を下げて怒りがその上を通り過ぎるのを待ちんしゃい」


確かに怒りまくってる人に何か言い返すのは火に油を注ぐような状態になるのはよくあること。

メンタルイルネスのせいでクライアントが我を忘れたように喚いている時には、刺激を与えないようにするのは基本ではあります。これも人によりけりのこともあるんだけど。

今日のクライアントは恐らく昨夜、妄想や「声」のせいで眠れなかったせいで心身ともに疲労していたことも大きな原因なのは明白だったと思われます。


そのうち更にテンションが上がったこのひとは「何だかわかんないんだけど、頭にきてるのよっ。だいたいアンタはね、頭にくるのよっ。他のICMに代えたいところだって言ったでしょ。でもさっ、アンタ以上にアタマのキレるのがいないから我慢してるのよっ!台風」そうですかぁ、すみません。



いえ、別にこのひとはホントに私がアタマがキレるという意味で言ってるんじゃないんですよ。すでに6年ほどの付き合いになるので、アタマにきているにもかかわらず、それなりに親愛の情を現してくれたわけです。


ウンウンと受け止めて、御本人の怒りの一番大きいのが通り過ぎるのをいささか待ってから、ちょっと不意をついて気分を変えるのに何とか成功。最後は笑みも見せてくれて、虹やれやれ。

いやはやホント、症状の重い時に色々と尋ねたり、医者行きを促すとろくなことはありません。



今日はこの後も精神病棟で難しいクライアントがいつものバトルをしかけてきたので、それをかわすのに神経使いましたわ。皆、アノ疲れ知らずの怒りのパワーはどこからくるんやろ、と半ば感心することもあり。



明日はお手柔らかにして欲しいけど、明日の予定を見るとそうもいかないかなーという予感。大波小波の毎日です。波



ある精神病院の敷地の一角。ここの敷地は大きく、この建物は敷地内に幾つもあるそのひとつです。まったく病院に見えない敷地とその建物です。木々も多くてきれいですよ。


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