今日は再び裁判所。
今回は2件あったので早朝から1時半くらいまで裁判所にカンヅメでした。
クライアント達の裁判を待ってる間に行われた裁判を見てた時の事。
そのうちの一件に、州立精神病院に収容中の受刑者の裁判があったんです。
かなり重度のメンタルイルネスの患者のみが州立病院への移送の対象になります。一般病院からの移送のみならず、刑務所のメンタルイルネスを患ってる受刑者も刑務所内で本人または他人に危害が及ぶレベルの重症なら、裁判所命令でそちらに移送されることもあります。
この州立精神病院がパンク状態になってる現状が問題。いつになるか全く分からない移送を待っている受刑者は40人近くになります。
メンタルイルネスの診断がある受刑者は裁判所命令があれば、刑務所の精神科医によって「判断能力」に重点を置いた診断を受けます。法の世界ではどんなに重いメンタルイルネスの人でも「犯した犯罪や自分がそれによって法的に置かれている立場を分かっている」と診断された場合「判断能力あり」と見なされ、通常の刑法の手続きが課されます。この「分かってる」というのが微妙な部分で、メンタルイルネスが原因による問題行動をよく反映してないことも多い。
今日見た裁判の被告は刑務所の診断で「判断能力なし」とされ、州立精神病院に送られた様子。ところが病院側の診断では「判断能力あり」とされたというもの。
聞いてると、相当に通常ではない暴力問題のある患者で、病院内でも看護婦に襲い掛かったらしい。![]()
「なぜ、刑務所側と病院側の診断が雲泥に違うのか」が問題になって、裁判官はかなりの時間をこの件に割いたんです。こういう例は増えているとのこと。昨今更に増加しているメンタルイルネスを抱えた受刑者の行き先問題の灰色な部分にテコ入れしようとする裁判官のチャレンジでもあるようでした。こんな事態は、ここでは書けない刑務所と病院側のもう少し込み入ったウラ事情の影響もあるでしょう。
今日、私のクライアントの一人は裁判官によって州立病院に移送の判断になりました。つまり、いつこの人を移送できるかの問題がまたひとつ、刑務所と病院側に出来たわけです。ICMの私にも問題。ホント、このようにケアシステムの隙間に落ち込んで、今必要なケアとサポートを受けられない人が多いのもICMには辛いところです。![]()