国際色のケアネットワーク | フィラデルフィア ICM 便り

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ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

クライアントを医者に連れて行くのもICMの仕事として多いです。


大抵の人は医者との予約を取ったり、覚えていたりするのが苦手だし、それ以前に、どんな人でも医者に行きたい人なんてあまりいないでしょ。メンタルイルネスがある人にとって医者通いはなおさらストレスです。



なので、色んな医者にクライアントの同伴で(時にクライアントを引っ張って)行くことになります。主治医から胃腸科、心臓疾患専門医に婦人科、泌尿器科に歯科等など。こちらではたいていの場合、主治医に診てもらってから、専門医に回してもらうことになるので、時間がかかるのが難点。クライアントもウンザリです。


しかも多くの保険がリファレルという主治医の承認・推薦書みたいなものを専門医に会う前にシステムに投入しておかないと保険が承認しないので、専門医の方も患者を診るのを拒否するんです。メンドクサイわ。むっクライアントの大半が持ってるMedicaid(低所得者用保険)はこのリファレルが全てに要るので、うっかり忘れると泣くことになります。このリファレルはMRIなどの検査でも必要なんです。ホンマにメンドクサイわ。むっむっ



ドクターは特に最近、ホントにアジア、中近東、ロシアからの人が増えてると感じます。親の世代に移民してきて、本人は少なくとも青年期はほとんどアメリカ育ちという人も多いようですが、生まれも育ちも本国で、アメリカでメディカルスクールを出て、そのままドクターコースというパターンもムロン、よくあります。クリニックのアテンディングドクターのほとんどがそのような背景の人というのもよくあったりして。



ある時にクライアントの一人を神経科に連れて行った時、診察中にふと気が付いたこと。

その時はクライアントのグループホームからのケースマネージャーも付き添いに来てたんですが、その彼はアフリカからの人。神経科医はどう見てもロシア訛りバリバリのロシア人。その神経科医に付いていた研修医はイラン人らしいお嬢さん。そして私は日本人。クライアントのみが生粋のアメリカ人で、彼をケアするヘルスプロバイダーの全員が別の国からの人だったんです。なんか、アメリカの現在の縮図みたいで、面白いなぁと思った。



余談だけど、この多国籍環境でなにが困るってね、ドクターの名前を聞く時に名前を言ってもらっただけでは、綴りが全く分からん時があること。なので、いつもスペリングを聞きます。日本人以外には日本名はおかしな響きで難しいため、チンプンカンプンの綴りで私の名前を書いてくることがよくあるから、オアイコとしておいてもらおうか。


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ビジネス街からの夜の市役所の遠景、と思ったんだけど、ちょっとピンボケしてしまいました。