ある日、フィラ北東部にある刑務所を訪れた時のバスの中、私の後部席に座っていた女性のケータイでの会話。
「毎日さー、決まった時間に起きてプログラム(リカバリープログラム)に行ってさー、何百回となくしてる自分の話をまた、皆とシェアしてサー。こんなクソを淡々と毎日繰り返してるわけよー。しょっちゅう、自分を押して必死でコレを続けてんのよねー。まぁサー、自業自得って奴よねー。ずーっとドラッグやってたツケを今、払ってるってワケよねー。・・・・・えーっ、あんた、アレをやったのぉ。あんたさぁ、アレの怖さ知らんのよー。アレはヤバいよー。痙攣がさぁ、来るのよぉ、どこからともなく突然にさー・・・・」
途中でまだ延々とケータイで大声でしゃべり続けながらバスを降りていった女性を見ると、まだ二十代前半か半ばらしい若い女の子。でも、声だけ聞けば、10才以上はフケて聞こえる。バスの中で自分がドラッグ中毒でリカバリープログラムに通ってることが丸わかりの会話を満員のバスの中でねぇ。
ある特定の地域にいくとこんなこと、多いんです。ドラッグ常用者多発地帯やリカバリープログラムの多いエリア。
ある日は西北部でのバスの中。ちょうど、プログラムの終了時にバスが出くわして、ソコから出てきた人々がどっとバスの中に。
20代と40代らしい(不健康な生活の連続でフケて見える人も多く、年齢はしばしば不詳)女性が文句をたれてる。
「えー、あんたまた、ブチ込まれとったん、ウソー」「マジよぉ。アタシ、そこに居ただけじゃん。それがサー、3日もブチ込まれてさー。帰ったらさぁ・・・・・」
警察の御厄介になってるのは常習というのをどうどうと大声でバス内で宣伝、というかそれが常識の日常の彼女達。
プログラムからの彼らがほとんど一緒にバスを降りた時は、一人がそれより前の停留所で降りた仲間の一人が落としたらしいものを見つけて
「きゃー、見てよー、コレ。クラック(粉状コカイン)バッグじゃーん。カワユイちっちゃいクラックバッグよー。アホやわー、アイツ落としていったんちゃう、キャハハ・・・」
と拾って降りていったのでした。
うん、多いんですよ。リカバリープログラムでリカバリーに励んでるハズがプログラム外でまたドラッグに手を出してるの。中にはプログラムの参加者同士で売買があったりもするし。
ホンマにこういうのを見ると悲しくなるけど、どうやって麻薬や犯罪のチェーンを切るかは実のところ、答は現状ではナシでしょう。私のクライアントにもその罠にはまって抜けられなくなってる人もいます。底なしですよ。麻薬の常習は精神病に酷似した症状も併発して、それが後にそのままホントに精神病になったりもします。
今は乱射事件の余波で銃規制が大きな話題になってるけど、このドラッグ問題も深く社会を蝕んでいるものでしょ。彼ら見たいに自らの中毒を宣伝するような人々だけでなく、例えば背広を着ていい生活してる人も密かに中毒してる例も多いのは怖いことだと思うんだけど。タメイキ。![]()