『斜め45度の処世術』を読んで、ちょっと変わったとか、ひねくれた視点に興味を惹かれた作家、小川哲がどんな小説を書いているのか知りたくて、直木賞受賞小説『地図と拳』を図書館に予約して借りた。
受け取って驚いたのが、その分厚さ。625頁の長篇小説だった。
舞台は満州。1899年夏の序章から1955年春の終章まで、満州に理想を抱いた日本人と、ロシアの神父、中国人たちが戦乱の現実に翻弄されながらも、夢を抱きながら力強く生きる物語が展開される。
中国の地名や中国人の名前が頻繁に出てくる。初出はルビが振られているが、後からルビがなくなる。
また、ところどころ中国語会話が出てくる。
私は10年ほど前に数年間、中国語を学んだので、あまり苦にならなかったが、その経験がない人には少し辛いかも。
歴史好きの私にとって、ストリーも難解ではなく、面白くて、4日間で読み切った。
おかげで、ルーティーンの語学学習が疎かになってしまった。
小川哲はデビュー当時はSF小説を書いていた。
第3回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作『ユートロニカのこちら側』を併せて借りてきて読んでいるところ。


