90歳を前に、著者が<人生百年時代>という未曾有の旅へ出ながら綴ったエッセイ。

地方新聞に5年間にわたって連載されたものを再構成して三冊のシリーズとして刊行したうちの一冊目。


著者はエッセイと呼ぶにはいささか気品に欠ける雑文的な文章というが、それだけに親しみやすく堅い本を読んだ後の息抜きとして楽しめる。


人生を私より20年長く、一流の作家として広く深みのある経験をしてきた著者の本音や心の内側から学ぶところが多い。