2011年3月11日の東日本大震災が発生した年に、週間文春に掲載されたエッセイをまとめた『非常事態の中の楽しみ』を読んだ後に読んだのが、新型コロナが世界中に蔓延した2020年のエッセイ『とりあえず、本音を申せば』。


2020年新型コロナでの外出制限の中、「映画オタク」とも言える著者が、家にいてBSやDVDによって、著者のこだわりで観てきた数々の映画の監督、脚本、俳優たちへの論評が、同時代を生きてきた人たちには興味深く共感を呼ぶと思われる。