昨日、長寿医療センターで検査・診察を受けた後、駐車場にある車へ戻ったとき、突然メッセンジャーでビデオコールがあった。


誰かと思ったら、20年以上前に私がフィリピンの現地会社の社長を務めていたときの女性の経理課長だった。


最近Facebookで友達リクエストを承認したばかり。通常、新しい友達とはテキストメッセージをやりとりすることが多いので、突然のビデオコールには心の準備ができていないので驚いた。


彼女は今は引退して幸せな生活を送っているようで、去年の11月に日本を旅行して富士山周辺を観光したと言っていた。また、息子さんは日本が好きで、何度も日本を訪れているそうだ。


私がフィリピン駐在中に、彼女の50歳の誕生日祝い(フィリピンでは大切な節目の祝い事)に招かれたことがあった。


私がタイへ輸出する新規部品の立ち上げと納入対応で苦境に立たされていた頃、彼女が退職することになったが、別れのときに彼女が残した言葉が今でも印象に残っている。

「あなたは、どんなに苦しいときでも、笑顔を絶やさないね」


苦しときに会社のトップが落ち込んでいては、社員の士気に影響すると思って、会社では暗い表情を見せずに踏ん張っていたのだが、それが日本の本社からみると、「状況が分かっているのか!」と不評だったようだ。


彼女は、私と同い年。この年代はテキストメッセージより、電話で話すほうが気楽なようだ。


私が赴任しているときは、直接話し合う機会はあまりなかったが、私に親しみを持ってくれていてビデオコールしてくれたのはありがたかった。


しかし、現地にいるときは、脳が英語モードなのでいいが、日本にいるときの脳は日本語モードなので、チャンネルの切り替えに少し苦労する。