図書館に行って、新しい「ベスト・エッセイ」が出ると借りてくる。「ベスト・エッセイ 2020」は、1年ほど前に借りた覚えがあるが、11月9日に亡くなった瀬戸内寂聴のエッセイが載っていたことを思い出し、また借りてきた。

2019年3月26日に、ショーケンこと萩原健一が亡くなって2週間後に書かれたものだった。ショーケンとのつきあいの始めは、ショーケンが大麻事件で逮捕された後、居場所がなくなった時、京都の寂庵へ頼ってきて、かくまったのが縁とのこと。このエッセイの最後に自ら書いているように、今頃はあの世で再会を果たしていることだろう。



それにしても、追悼エッセイが多い。
77エッセイ中、7篇が次の人たちへの追悼エッセイである。
萩原健一、池内紀、安倍譲二、市原悦子、堀文子、堺屋太一、加藤典洋