橋本治の名前は、以前ビギナーズ・クラシックスの『枕草子』を読んだ時、巻末の解説で、『枕草子』を楽しむ第二ステップ: 現代語訳を読む の推薦本の一つとして取り上げられ、
「清少納言の語り口調で、一見破格で驚くが、実は丁寧な全段の逐語訳。注も非常に詳しく、服装や調度、官職など今まで曖昧だったことがはっきりする。」
とのコメントがあり、第一段の現代語訳が引用されているが、その訳が衝撃的だったので、印象に残っていた。



1948年3月生まれなので、私より4学年上。東京大学卒業後、イラストレーターを経て、1977年に小説『桃尻娘』が小説現代新人賞佳作となってから文筆業に転じ、該博な知識と独特な文体を駆使して評論家・随筆家として活躍する一方、古典文学の現代語訳・二次創作にもとりくむとwikiに書かれ、2019年1月に70歳で亡くなっている。

橋本治の本を手に取ったのは初めて。この本だけで橋本治の印象を固めてしまう訳にはいかないが、慎重に、理屈っぽく物事を論じるが、決して自分の考えを押し付けようとせず、読者に自分で考えさせようとの意図を感じた。

もう数冊著書を読んでみようと思う。