先週、カミュの「ペスト」を読んで、ペストの蔓延によって封鎖された街での人々の振舞い、その中でも共に闘う仲間の友情に、若い頃ドストエフスキーの一連の著作を読んだとき以来の感銘を受けた。

こうなると、もう一つの代表作「異邦人」を読まずにはおられなくなり、一気に読み終えた。
母の死の翌日に、息子としてはあるまじき行動をとったうえ、友人の女出入りに関係して人を殺害してしまう。その動機について「太陽のせい」と答え、死刑判決を受けながら、主人公は自分は幸福であると確信する。

カミュの作品は、不条理文学と言われるが、不条理についてよく理解できていないところがあるので、サルトルが「『異邦人』の哲学的翻訳」と評する「シーシュポスの神話」を読み始めた。