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海外拠点によって、日本人の役割が違っている。アジアではライン長の肩書きだが、アメリカではコーディネーター。すなわちアメリカでは、米人がライン長として会社を仕切り、日本人は経営の実権は握っているが、会社の運営についてはそのサポート・調整役といったところ。

今日は、来年以降の中期計画の達成方策を日本人と米人で検討した。目標と現状の実力での大きなギャップを埋めるアイテムは日本人で事前に検討し、米人に示してあった。これまで手をつけてこなかったところに切り込むアイテムもあったので、「こんなことはできない」という抵抗をある程度予想していたが、聖域を設けずに非常に積極的に検討してくれたのには驚いた。打ち合わせ後、上司と「日本ではこうはいかないな」と、米人の姿勢をありがたく受け止めた。

フィリピンでは、日本人が経営者でライン長という組織。中期計画の骨太の方針は、専ら日本人経営者だけで検討し、具体的方策をフィリピン人に展開してもらうというやり方だった。

自ら経営方針作成に参画するのと、与えられた方針を展開するのとでは、自ずとやりとげる責任感が違ってくる。フィリピンでは、計画を作成しただけで終わった気になり、実行が伴わないことが多かった。米人が自らやると掲げた方策をどう実行していくか注目していこう。